韓国化粧品、日本を抜き6大輸出国に

-工場フル回転…なんとか需要をカバー
夜勤・土曜日の特別勤務は当たり前、中国・韓流のおかげで爆発的成長
-差別化で世界を魅了する
BBクリーム・エアクッションなどスキンケア製品で大当たり

 4月30日に京畿道烏山市に位置するアモーレ・パシフィック・ビューティーの事業場(化粧品工場)を訪れた。白い衛生服と衛生帽子をかぶった後、高圧の空気を噴射する「エアシャワー室」を通過すると、大きな体育館のような所に出た。スキン、ローション、エッセンスのような基礎化粧品が各生産ライン上で休む間もなく生産されていた。機械の前の電光掲示板には「49」と書かれた赤の数字が刻まれていた。作業量がこの機械の最大生産値(1分当たり50個)に迫っていることを物語っていた。

 アモーレ・パシフィック烏山工場でマネジャーを務めるキム・デフンさんは「従業員たちの手作業が必要な半自動の機械よりも5倍の生産量を誇る全自動の設備を3年前に比べて50%以上も増やしたが、なんとか需要を満たしているといった状況だ。来年には1分間で100個まで生産できる高速化設備を設置する計画」と誇らしげに語った。

 同工場から車で30分の所にある化粧品容器メーカーのチャンオプ・システムの工場も、息つく暇もなく動いていた。ソ・ジョンウ副社長は「昨年の生産高が前年に比べて30%増となったのに続き、今年に入っても昨年同期比で20%以上も増えた。毎日の夜勤は常識で、土曜日の特別勤務も今や茶飯事となっている」と笑みを浮かべた。

■輸出・内需で需要高まる韓国化粧品

 韓国化粧品業界には不況がない。韓国化粧品産業は、世界的な需要不振に頭を抱える他の業種とは違い、輸出と内需の売り上げが同時に増加する爆発的な成長を数年にわたって続けている。国内化粧品メーカーの1位を行くアモーレ・パシフィックの昨年の売上高と営業利益は、2013年に比べてそれぞれ25%増、52%増となり、史上最高をマークした。2位のLG生活健康も昨年に次いで今年1-3月期にも史上最高実績を更新した。これに製薬会社と病院はもちろんのこと、ファッション、流通会社から芸能プロダクション、IT(情報技術)企業に至るまで、さまざまな分野の企業が化粧品市場に参入して新製品を開発したことで、化粧品市場全体の規模を拡大している。

烏山=洪源祥(ホン・ウォンサン)記者
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