生字幕放送でお伝えします≫江戸時代にタイムスリップでございます。
今日の「ひるブラ」は武士の町に行きたくなる。
それをお届けしたいと思います。
≫私たちが来ているのは北陸新幹線開業以来大注目の金沢市。
中でも人気急上昇中長町武家屋敷跡に来ています。
江戸時代、武士たちが暮らしていた町並みが今も残っているんですね。
この通り沿いも私たちのようなイケメン侍が行き来していたのかもしれません。
≫美沙子ちゃんリアクションが薄いね。
≫そうですかね。
さっきの方のほうがイケメンな気がしますけどね。
≫何よ、何よ…。
テンションが体温差を感じます。
美沙子ちゃん、もちろん金沢、来たことありますよね。
≫あります。
大好きなんですよ。
≫金沢市は江戸時代百万石の栄華を誇った加賀藩の城下町でございます。
今日は当時の趣たっぷりに武家文化を体験しようと思っておりますのでしっかり美沙子ちゃんついてきてくださいね。
行きますよ、じゃあ。
この通りもすてきでしょ。
≫風情ありますね。
≫まず見ていただきたいのはこちらです。
この立派な門構え。
長屋門といいまして江戸時代の武家屋敷の一般的な造り。
これが一般的な造りなんです。
≫お家ですか?≫そうなの。
重厚感がある。
これが今、玄関なんだけど見てほしいのはこっちなんです。
玄関の横門の横に小窓がついてるんです。
≫ここから、のぞくんですか?≫そうなの。
ここに来るお客さんが敵か味方か判断するためにこの窓から判断しているんです。
そうやって目を光らせて…。
≫そのころからセキュリティーが万全だったんですね。
その隣には、見てください。
ずっと続いている建物があるんですよ。
これ、武士の身の回りを世話していた奉公人が住んでいた長屋だったんです。
≫家の中に大勢の奉公人を住まわせるほどにお金、持ってたんですね。
≫そうなんです。
お金持ちといえば安田さん加賀百万石という言葉ご存じでしょうか?≫知ってます。
≫加賀藩は、江戸幕府に次ぐ石高の持ち主いわば超お金持ちの大名だったんです。
ですから、そんな加賀藩を陥れようと忍び込んでくるくせ者も多かったといわれています。
≫ここで美沙子ちゃん、クイズです。
私たちが立っているこの狭い道なんですけど両手を広げると大人で塞げちゃうくらい狭いんですよ。
幅は2間およそ3.6mですね。
この辺りほとんどがこの道幅で統一されています。
江戸時代から変わっていません。
じゃあ、ここで美沙子ちゃんなんでこんなに道幅が狭いんでしょうか。
≫これは、やっぱり敵をやっつけるために挟み撃ちするため?≫じゃあ答えを見てみましょうか。
≫それでは、お願いします。
≫待てい!くせ者!≫カット!美沙子ちゃん、大正解です。
道が狭いからこうやって挟み撃ちできるわけです。
≫すごい、殺陣
(たて)格好いいですね。
≫西村さん、味方まで今、斬っちゃいましたよね。
≫斬り捨てごめん。
≫こうやってくせ者を追い込んでいた。
しかも、ここの道、至るところに行き止まりを設けました。
町全体でくせ者たちの侵入を防いでいたわけなんです。
こうやって、加賀藩はピリピリとしたムードがあったんですけどあまりピリピリした武家のムードを持っていると今度、逆に幕府ににらまれちゃうわけです。
だからこそ加賀藩は考えました。
武家文化だけでなくほかの文化も豊かにしようと思ったわけなんです。
それがこちらにあるご紹介するものなんですね。
芸術です。
≫こちらの建物なんですが江戸時代、武士たちが集会所として使っていた建物を改修して作られたお店なんです。
≫美沙子ちゃんこれは見たことありますか?このズラッと並べたこのきれいな器たち。
≫あります。
九谷焼。
≫すばらしい。
そうでございます。
≫大好きなんですよ、九谷焼。
≫そうだよねお金持ちの美沙子ちゃんだからふだんから使ってたよね。
ごめんね。
ふだん、食卓に並べてるんだよね九谷焼。
≫お客さんのときだけおもてなしに使いますよ。
≫釈迦に説法とはこのことだった。
ごめんごめん。
美沙子ちゃんの好きそうなかわいいものがこっちにあるので。
≫ぜひ、行きましょう。
≫すごいいっぱいありますね。
≫これ見て。
箸置きです。
≫うわ、きれい!≫きれいでしょ。
ここの横にある、おちょこもきれいな色でね。
すみません…。
929円でございます。
お安いでしょ。
≫これでお酒飲みたい、日本酒を。
≫さらに味がおいしくなるんですよね。
この九谷焼歴史をひもといてくとその特徴を見ていただきたいです。
日本画的な模様と鮮やかな色彩が特徴なんです。
また表面が盛り上がるほど分厚く絵の具を塗る豪華に見せるためだったんです。
江戸時代から360年ここ石川県で作られているんです。
この九谷焼後に世界からも注目を集めました。
≫美沙子ちゃんこの赤いの分かります?鮮やかな赤を。
これ、飯田屋風と呼ばれている種類の九谷焼でこちらにあるグラスとかコーヒーカップとかすばらしいでしょ。
明治時代に入るとこういうものがジャパンクタニといわれるわけです。
こんなの、お土産でもらったら美沙子ちゃん最高でしょ。
≫最高のプレゼントですよね。
≫よかったら、今、どれ?≫いいんですか?コーヒーカップとソーサーが欲しいです。
それ欲しい、すごいすてき。
≫美沙子ちゃんの趣味は分かりました。
≫こうした器、料理との相性もばぐつんだったんです。
ご案内しましょう。
≫これから料理をご紹介しなきゃいけない。
≫こちらのお店飲食店もやっていまして食事をとることもできるんです。
≫いらっしゃいませ。
≫お邪魔します。
こちらに加賀料理をご用意していただきました。
もちろん器は九谷焼でございます。
料理が入ると一段と華やかですよね。
≫創業190年を超えるこのお店の当主鏑木基由さんです。
九谷焼と料理の組み合わせについて右に出る者はいないといわれるほどすごい方なんです。
早速なんですがいただいてもよろしいでしょうか。
こちらに加賀野菜の揚げびたし。
そして、地元金沢の食材の炊き合わせと新鮮なお刺身。
あとお酒も用意してあります。
≫ありがとうございます。
まず、絵柄にちょっと注目してもらっていいですか。
このしいたけをとります。
とると、ほら。
鳥なんです。
ちょうど、鳥が右にあるおふをついばんでいるみたいに見えるでしょ。
これすばらしいアイデアですね。
この遊び心いいですね。
≫これは、まず目で見ていただいて楽しんでそれで味わってもらって。
それで出てきた図柄でもう一度楽しんでもらうんです。
≫日本料理は目で食べて味で食べるって2回楽しめるっていいましたけど加賀料理は九谷焼を使えば3回楽しめるわけですか。
なるほど。
すばらしい。
鏑木さんすごい気になってたんですけどこのグラスなんですけどこれって下が九谷焼?≫こちらが九谷焼です。
上がヨーロッパのグラスがついています。
≫これ、すごいきれいでしょ。
≫香りをかいでいただくと…。
≫中に入ってるの日本酒です。
≫日本酒でこのグラスっていうのがおしゃれ。
≫これ、最高。
このアイデアというかすごいですよね。
≫これも飲んだあとにもう一度楽しんでもらえるんですね。
これはもちろん鏑木さんがお作りになられた?≫これは、うちのオリジナルです。
≫鏑木さん、このデザインとかなんのデザイン?≫これは細かく描いてあるんですね。
≫この細かさ分かりますかね?≫ブルーのところですかね。
≫ブルーが点々とすごく細かいんですよ。
≫触っていただくと金が盛り上がってるんです。
≫ぜいたく、金の部分がすごい盛り上がってる。
今日、いいや。
≫まだ武家文化の紹介の途中なんですよ。
≫分かりました…。
行きましょう。
あとでゆっくりいただきます。
ありがとうございます。
≫途中ですが行きましょう。
ありがとうございました。
ごちそうさまでした。
本当は、今のところでゆっくりしていきたかった…。
≫飲んで酔っ払いたいですねここでは。
≫このお店なんですけど北陸新幹線開業以来本当に、お客さんひっきりなしに訪れていまして。
≫午前中のリハーサルやってたときなんか外国人の方すごく多かったですよね。
≫ですから、世界に向けてこれからジャパンクタニが広まっていくかもしれません。
ここからは私たち、武士の心意気を町なかで見ていきたいと思います。
≫まず、美沙子ちゃん説明しますがこっち側の石垣を見てもらえますか。
何段ありますか?≫3段ありますね。
≫3段には理由があるわけです。
3段、3段、3段ときて奥のほう、分かりますか?≫2段ですね。
しかも小さい、石が。
≫ここから2段になって。
実は、ここで本当はこっちの家とこっちの家は違ったんです。
今はくっついてますけど違う家だったんですね。
要するに3段と2段の違い。
3段のほうは禄高、要するにお給料が300石2段のほうは禄高200石なのよ。
この高さの違いで我々、うちのほうが禄高は上だとそういうふうにみんな外の人に分からせるんですよ。
≫見栄を張っていたのかもしれないですね。
≫美沙子ちゃんの家は20段でしたっけ?≫どんなイメージですか、うち。
2段のほうで。
≫京都人の言うことは信用できないな。
≫いや、京都人ですよね。
お互い。
≫このように武士たち見栄を張りながらお互い、俺のほうが上だと競い合いながら加賀の百万石の文化が伝えていったんです。
≫見栄を張るというと言葉が悪いかもしれない。
要するにプライドを武士として、武家としてのプライドをキープしてたんだよね。
≫町なかは本当に今日も多くの観光客の皆さんが来ていらっしゃいます。
ここから安田さん女性たちに注目のストリートになります。
カフェもあったりとか加賀友禅、金ぱくを扱うお土産屋さんなどたくさんあるんです。
≫美沙子ちゃん、この先に女性が大好きなものがあります。
あれがあるんです。
≫あれって、なんですか?≫美沙子ちゃん、好き、これ。
≫お金ですか?≫美沙子ちゃんが好きなのお金だったね。
そうだった、そうだった。
あれ?先ほど斬って捨てた武士たちがここにいる。
彼らが食べてるこれに注目してください。
和菓子なんです。
≫和菓子、大好き、女子は。
≫加賀藩ではお殿様の奨励で誰もがお茶に親しんでいました。
それに伴って和菓子文化も発展しました。
今、金沢和菓子の消費額日本一と呼ばれるほど和菓子の町なんです。
私たちがいるところ創業100年を超える和菓子屋さんなんです。
≫お殿様、どうぞお召し上がりくださいませ。
≫ちょうど小腹が空いておったところだ。
ちそうになろう。
あ、おいしい。
≫こちら、金沢の伝統和菓子しょうがせんべいです。
せんべいに甘いしょうがだれをつけた和菓子でお殿様の大好物だったんです。
≫スタジオにも同じものが今、そっちへいっているはず…。
いってないそうです。
飲食禁止だそうです。
すいませんでした。
≫さらに、まだまだあります。
安田さん、今年、結婚式を挙げられましたよね。
≫挙げました。
無事の終わりましたよ。
ありがとうございます。
≫そんなときは…。
≫安田様、おめでとうございます。
≫ありがとうございます。
なんですか?≫見てもらえますでしょうか。
お祝い事のときに贈られる鶴亀の上生菓子です。
≫ただの上生菓子じゃありませんよ。
生菓子だけど大きさが違う。
全然違うでしょ。
≫違います。
これ生菓子なんですね。
≫この大きさで感謝の気持ちを表現してるわけなんです。
≫なんの形なんですか?≫これ鶴と亀。
めでたいから。
だって結婚のお祝いじゃない。
美沙子ちゃんの。
≫ありがとうございます。
≫こうした和菓子をその時々で贈ることが礼儀を重んじる武士たちのたしなみだったんですよ。
≫美沙子ちゃん結婚しておめでとうということでスタジオに持っていこうと思ったんですが生菓子なので日持ちがしないということで代わりにいただきます。
幸せになれそう。
僕の代わりに幸せになってね。
こちらには、見て。
加賀友禅柄の巾着。
この中にはちゃんと…。
≫和菓子が入っております。
≫女子にはたまらないこの感じ。
巾着。
≫お土産には最高でしょ。
≫今、人気を集めているお土産なんです。
≫美沙子ちゃんこれお土産にしてうちの子どもに持っていきます。
≫うちじゃないんですか。
ちょっと、いじわる。
僕の子どもに持って行きます。
美沙子ちゃんスタジオじゃなくてロケに来ればすべて、あなたのものです。
≫本当にお待ちしていますよ。
≫来て、見て、感じなきゃ。
スタジオで美沙子ちゃん楽しようとしちゃだめですよ。
≫楽してないもん。
≫僕たちは、前の日から来てるんですから。
≫お待ちいたしております。
≫ありがとうございました。
最後は、当時の武士たちが大切に大切にしていたものを今からご紹介していきます。
なんと400年間そのままの形でずっと残っているんです。
≫それを紹介したいんですが…。
≫そろそろ中継時間も気にする時間になってきました。
≫急ぎます!間に合いました!≫こちらお殿様に直接仕えた武士の邸宅跡なんです。
≫ちょっと失礼します。
≫一般の方、自由に見学することができます。
こちらの当主、あるじであられた野村伝兵衛さんという方が実際につけていらっしゃったかっちゅうでございます。
すばらしいものでしょ。
≫男子は好きですよねかっちゅうね。
≫そうなんですよ。
ここにはこれと同じようにその時代のものがそのまま残っているものがあります。
それをご紹介したいと思います。
奥に行きます。
失礼いたします。
≫ここの場所、当時武士が使っていた刀ですとか日常生活の用品などが今も飾られています。
≫建物自体は、加賀のほうから移築されたものらしいんだけど建物ではなくその外にあるんだけどそれは当時から、あるものです。
なんか声が小さくなるね…。
さあ、見てください。
こちらでございます。
≫庭園だ。
きれいですね。
≫美しいでしょ。
これ、一個人の持ち物としては立派すぎるでしょ。
すばらしい。
≫武士にとって庭は誰かを屋敷に招いたときに見せる場所なんです。
自分のセンスのよさをアピールする場所でもありました。
400年にわたって今も残ってるんですね。
こうした庭をはじめ加賀藩の武士たち、屋敷でさまざまな遊びに興じていたんです。
その1つがこちら。
♪〜≫ありがとうございます。
美沙子ちゃん今、聴いていただいたのは「加賀宝生」という能楽なんですね。
≫七夕って聴こえた気がしましたけどね。
≫そうなんです。
まさに今、謡
(うた)っていただいた曲なんですけども。
まさに七夕にぴったりの「呉服
(くれは)」という曲なんです。
≫織姫様が登場するわけですね。
≫そうです。
≫今日、七夕だからちょうどぴったりですよね。
≫謡ってくださったのが高橋右任さんです。
≫ありがとうございます。
美沙子ちゃん金沢にはこういうふうに能を聴ける料亭みたいなのが結構たくさんあるらしいんですよ。
だから、こういう伝統文化も料亭さんたちも協力して、守っていこうというスタイルが加賀にはまだ残っている。
≫そんな中で高橋さん6歳のころから61年間能楽を続けてらっしゃるんです。
≫61年、続けていらっしゃる。
どんなお気持ちで続けていらっしゃる?≫金沢に来まして前田公のおかげでここまで加賀に宝生が盛んになったと。
そういう前田侯に感謝の気持ちと。
そして継承していかないといけない心持と、あります。
≫勉強になりますね。
加賀の昔の武士さんたち勉強になりました。
≫今日は金沢の武家屋敷跡からお伝えしました。
(希)ん?今日の売り上げレ・キャトル・サン・クーが一番なの。
2015/07/07(火) 12:20〜12:45
NHK総合1・神戸
ひるブラ「ぶらり旅!金沢の武家屋敷〜石川・金沢市〜」[字]
金沢の人気スポット、長町武家屋敷跡をぶらり旅。美しい九谷焼に上品な和菓子、総ひのき造りの豪しゃな屋敷など、金沢らしい風情いっぱいの町並みをのんびり散策します!
詳細情報
番組内容
【ゲスト】西村和彦,【コメンテーター】安田美沙子,【司会】梶原典明 〜石川県・金沢市から中継〜
出演者
【ゲスト】西村和彦,【コメンテーター】安田美沙子,【司会】梶原典明
ジャンル :
バラエティ – 旅バラエティ
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
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