あの日 わたしは〜証言記録 東日本大震災〜「宮城県女川町 阿部清人さん」 2015.07.07


(テーマ音楽)宮城県女川町で防災係長を務めていた…緊迫した防災無線によって多くの住民を高台に避難させました。
あの日阿部さんは役場で仕事中地震に襲われました。
日頃の訓練の手順に従いすぐに行動を起こします。
地震から2分後阿部さんの指示で担当の女性職員が女川全域に防災無線を流します。
阿部さんは役場の窓から海の様子を見ていました。
するとこれまで見た事のない大きな津波がやって来るのを目の当たりにします。
とっさの判断で防災無線の原稿を書き換えます。
これは従来の原稿です。
避難を呼びかけるのに1分くらいかかる文章でした。
阿部さんは避難に必要のある部分だけを伝える文章に修正しました。
短くした防災無線は繰り返し住民に呼びかけられました。
更に阿部さんは1階にいた100人ほどの町民たちに屋上に上がるよう呼びかけます。
その時津波は町の中心部まで押し寄せ避難の直後役場の2階まで浸水しました。
その間も海が見えない場所にあった3階の無線室では女性が避難の放送を続けていました。
阿部さんは女性を助けるため無線室に駆け込みます。
女性を避難させたあと阿部さんが役場が水没すると伝えようとマイクを握った時津波が無線室に押し寄せました。
命の危機が迫る中ひと言だけ言いました。
津波が膝まで押し寄せる中阿部さんは限界を感じ無線室を飛び出し屋上に向かいました。
役場内にいたおよそ100人は阿部さんの呼びかけもあり全員無事避難をしていました。
マニュアルどおりではなく状況に応じて柔軟に防災無線を書き直した事が多くの人の避難に役立ったと阿部さんは思っています。
2015/07/07(火) 10:50〜10:55
NHK総合1・神戸
あの日 わたしは〜証言記録 東日本大震災〜「宮城県女川町 阿部清人さん」[字]

東日本大震災に遭遇した人々の証言。宮城県女川町で防災係長を務めていた阿部清人さんは、通常1分かかる防災無線放送の文章を短く書き換え、多くの住民に避難を促した。

詳細情報
番組内容
東日本大震災に遭遇した人々の証言。宮城県女川町で防災係長を務めていた阿部清人さんは、通常1分かかる防災無線放送の文章を短く書き換え、多くの住民に避難を促した。

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
ニュース/報道 – 特集・ドキュメント

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

OriginalNetworkID:32080(0x7D50)
TransportStreamID:32080(0x7D50)
ServiceID:43008(0xA800)
EventID:5767(0x1687)

カテゴリー: 未分類 | 投稿日: | 投稿者: