ドーピング:朴泰桓に新疑惑、成長ホルモン剤も注射か

ドーピング:朴泰桓に新疑惑、成長ホルモン剤も注射か

 「ネビド(Nebido)」だけでなく、「ディクラジェ(Declage)」もやっていた。

 禁止薬物の男性ホルモン剤に陽性反応を示し、18カ月間の選手資格停止処分(2014年9月3日-16年3月2日)中の「韓国競泳界のスター」朴泰桓(パク・テファン、25)が、成長ホルモン剤も注射していたと見られることが分かった。

 朴泰桓は14日、ソウル中央地方裁判所で行われた「朴泰桓ドーピング事件」第3回公判に証人として出席した。朴泰桓は「14年7月29日に自身に対し男性ホルモン注射剤『ネビド』(テストステロン成分)を十分な説明なしに投与した」として、ソウルT病院院長を今年1月、告訴した。検察は業務上過失致傷と医療法違反の疑いで院長を在宅起訴した。

 検察は同日の公判で、朴泰桓が昨年11月3日にT病院のC看護師と交わした携帯電話のテキストメッセージを公開した。「姉さん(年上の女性に対する呼びかけ)、姉さん、7月29日に打った注射がディクラジェだったかネビドだったか教えてよ」(朴泰桓)、「ネビドですよ~」(C看護師)という内容だった。

 朴泰桓は14年9月3日に国際水泳連盟(FINA)が行った抜き打ちドーピング検査で陽性反応を示したが、その直後の11月3日、院長のもとを訪れた。朴泰桓は「その時、初めて7月29日に打たれた注射がネビドであり、成長ホルモンだったという話を聞いた」と主張している。その日、病院を出てからT病院のC看護師に注射の種類がディクラジェなのかネビドなのかをテキストメッセージで質問したものだ。

 ここで新たに登場したディクラジェとは、成長ホルモン(ソマトロピン成分)注射剤の名前だ。成長ホルモン剤も世界反ドーピング機関(WADA)が定めた常時禁止薬物(ペプチドホルモン・成長因子・関連薬物および類似薬剤)だ。WADAは今年から制裁規定を強化、ドーピング検査の試料から成長ホルモン剤が検出された場合、初めての違反だったら選手に4年間の資格停止処分を下すことにしている。

成鎮赫(ソン・ジンヒョク)記者
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