バカ売れの布団用掃除機レイコップに疑問続出?「ダニ死滅&除去」はデマ?

2015年7月14日 06時05分 (2015年7月15日 06時00分 更新)
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--ありがとうございました。

 つまりレイコップは、そもそもハウスダスト除去にのみ焦点を当てた製品で、テレビで紹介したタレントの勘違いであったというわけだ。それを信じ、ダニの除去を期待して購入した人にしてみれば、騙された思いだろう。

 ダニは極めて生命力が強く、簡単には死なない。高濃度の洗剤で布団を洗っても、まったく減らない。天日に干しても、表面にいるダニは弱ったり一部死滅するが、布団の中にいるダニは死なない。死滅させるには、摂氏50度以上の温度を30分以上維持しなければならないという。つまり、コインランドリーなどで大型の乾燥機に入れなければ、ダニを死滅させることは不可能に近い。

 ハウスダストについては、レイコップはある程度除去できることが実証されているので、ダニの除去は期待せずに使用するといいだろう。

 ところで、掃除機メーカー大手の英ダイソンが5月に発売した布団用掃除機の広告は、「UVや振動は意味がない」「ハウスダスト除去には強力な吸引力が必要」など、まるでレイコップに挑戦状を叩きつけるかのような内容で、そのキャッチコピーは、「最も多くのハウスダストを取り除く布団クリーナー」だ。

 YouTube上にも、レイコップとダイソンの性能比較をした動画が多数上がっている。そのほとんどは、ダイソンのほうが強力な吸引力によって布団の中のハウスダストを除去できるという結果を示している。

 布団専用掃除機の先駆者であるレイコップがどのように反撃するのか、楽しみだ。
(文=沼田利明/マーケティングコンサルタント)

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