生字幕放送でお伝えします♪〜
「ひるブラ」!
「ひるブラ」!
自分で言うほど格好いいな!
決まりましたね!西村さん!
リハーサル、一回も決まらなかったけど。
きょうは石川県白山市からビックリしちゃう「ひるブラ」をお届けしたいと思います。
今、演奏していただいたのはプロの太鼓打ち集団炎太鼓の皆さん。
日本だけでなくニューヨークやパリなどでも活躍されていらっしゃいます。
どうでしたか?太鼓の振動と響き。
すごく力強くて迫力があって体の中まで振動が伝わってきますね。
私たちが来ているのは太鼓を作る工房なんです。
この工房で作られる大太鼓なんと全国シェアの7割を占めているんです。
そのため、ここ日本の太鼓作りの聖地とまでいわれているんですね。
これね、締太鼓というものらしいんです。
こっちが雅楽で使う楽太鼓といってこういう大小さまざまな20種類以上の太鼓をここは製造していらっしゃるんですね。
なんと、その数年間8600個をここで作られているんです。
数の多さからもう、すごさが分かりますよね。
なんでかというとここ、創業400年を超えているところで海外で開かれた楽器の展覧会で世界最古の打楽器店としても認められましてその大沢さんの言うようになぜ、太鼓作り盛んになったのかその秘密、ここ白山市の自然に隠されています。
白山市のシンボルであり日本三名山の一つ・白山です。
広大な原生林が広がっています。
この豊富な樹木が太鼓作りの材料として古くから活用されてきました。
そのため白山で太鼓作りが盛んになったんです。
この聖地でですね知られる、この場所ですがここの自慢は、大太鼓なんです。
でかいでしょう。
どのくらいでかいというと直径2m。
幅も2mです。
私が身長175なので分かりますか?比較が、大きさがどれだけでかいか。
今回、特別にですね。
私、特別に一発たたかせてもらえるそうなのでちょっと聞いといてね。
どうですか。
この力。
残りますね、音が、ずっと。
そうなのよ!すばらしいですね。
音が残るでしょう。
もう一回、注意して音の長さを聞いていてください。
響きますよね。
これ、実は余韻がすごく長く残るこれはね、残響音、美しい残響音がこの大太鼓の音色の魅力なんです。
聞く人の心をジーンと響かせる残響音ですね。
このキーワードこの残響音を生み出すためにここでは400年という長い歴史の中でビックリするような知恵と工夫が積み重ねられてきました。
それを今から一つずつご紹介していきましょう。
ここからは安全管理のためにヘルメットをかぶっていきますね。
今から工房の中に入るので絶対にヘルメットが必要なんです。
ビックリしていただきましょうかね。
皆さん、何をしていらっしゃるでしょうか。
人が、なんでそんなに!大丈夫なんですか?そんなことしちゃって…。
人間太鼓みたいになっていますけど大丈夫ですか?
大丈夫よ。
これ、いわゆる張ったばかりの牛の革を人が跳びはねることによって伸ばしているんですよ革を。
上からのカメラで見てもらおう。
これ、最初、革はすごく硬いんですけどこれほど大きいとさすがに手で引っ張ることはできません。
そこで編み出されたのがこの方法なんです。
人の体重を使って伸ばそうというものなんです。
これ、跳びはねているうちに革がどんどんやわらかく伸びていくんですよ。
この作業、私特別に参加させていただけることになっている。
体を張りますよ、西村さん。
48歳、まだまだ現役。
来月49です。
ちょっとね、高いのよ。
これ高さおよそ3mほどあるんですが。
今、ちょうど張っているわけですね。
先ほどみたいに跳ぶ。
跳びます。
タイミングを合わせましょう。
ちょっと、跳ぶと怖いわ。
呼吸が、僕ここの人じゃないから呼吸が合わないと僕だけ、跳んでいっちゃいそう。
やめます…。
何もしてないじゃないですか。
タイミングが合わないと怖い。
これ跳んでいっちゃいそう。
なかなか、素人の方には難しいんですよね。
だって、回っちゃうんですよ。
それがコツなんですよ。
もう一度、お願いします。
テンポよく回っていますよね。
この回りながら跳ぶことで革を偏りなく均等に伸ばしていくんです。
こうすることで音にむらがないようにしているんですね。
それでは職人のリーダー奥さんにお話を伺います。
奥さん、これみんな怖くないんですか?こんな高いところでやって。
革の面にはスペースに限りがありますので慣れていない者にとっては非常に怖い作業です。
上にのったら結構、狭いですよ。
なぜか、皆さん若手の人が多いですよね。
若手にとって登竜門的な作業ですね。
これをクリアしないと職人としてはなかなか認められない。
そうですね。
まず第一歩。
関門なんですね。
大体、これ何分ぐらいやるんですか?
何回かに分けてなんですけどトータルで2時間くらい。
ずっと跳んでるんですか。
それもよい音残響音を求めるための皆さん、頑張りなんですよね。
そして、革がやわらかくなるとさらにきわめつけ太鼓の響きを決定づける作業があるんです。
注目です。
これ革にロープが張ってあって職人2人がかりで力いっぱい引っ張っているんですよ。
音に注意してください。
引っ張っているときに音がするから大沢さん聞いててね。
これ、たたいてる音なんかみたいですけどこれ、実は革がビリビリって張っている音なのよ。
ここを甘い力でやってしまうと革が振動せず鈍い音になってしまうんです。
今回、特別に私、この作業もやらせてもらえることになりました。
うわ!硬い、硬い…。
ほぼ私、力を使いませんでした。
職人の方にお任せしました。
私、てっきり力を入れてやっていると…。
そこは役者なんで一応、一生懸命やったふりはしましたけど張っているバキバキって音が怖いんですよ。
そのバキバキバキって怖い音が力強くやったバキバキという音がゆくゆくは美しい残響音につながるわけです。
限界まで引っ張って伸ばすことで残響になるんですよね。
次にいきますよ、大沢さん。
いい音を出すために生み出すのは革だけではありません。
今、革でしたが太鼓はもう1つ胴体、ありますね。
胴の内側の部分。
ここに秘密が隠されております。
これは修理しているんですよね。
全国から修理してほしいと1年間におよそ1000個ほども太鼓がくるそうなんですが。
ちょっと話を戻しますがこれが大太鼓の内側です。
今、職人さんが中に入って手作業で削ってもらっています。
この作業のポイントは実は木の厚みにあるんです。
これ8cmの厚みになるように削っているんです。
この8cmよりも厚いと鈍い音になってしまいます。
一方、薄いと重厚感が欠ける音になってしまうんです。
今回、特別に私、中に入らせてもらえるということで。
作業中なんですが…。
すいません、失礼します。
どのくらい中が…。
もう、木の香りが分かるよね。
分かりますか、この響き感。
あー…。
この違い分かりますよね。
♪「私のお墓の前で」ほらね、全然、違うでしょう。
今のは脚色が…。
すごい響くんですよ。
お風呂とかカラオケボックスとかお風呂の中みたいな響きですよね。
この木は非常に硬いですから非常に響くようになっています。
ここまで削るのって大変ですよね。
しかも手作業で。
8cmの理想にするまでこれあと何センチほど削るんですか。
あと1cmほど削らないといけないですね。
あと1cm削らなきゃいけないわりにはこんなに響くんですけどやっぱり適切な厚みになるといい響きになるんですね。
8cmっていうのも400年の歴史の中から生まれたものなんでしょうね。
本当に残響音をいかに追求するか。
でね、大沢さんその残響音を豊かにする内側、今ご紹介しましたけど。
もう一つ、さらに秘密があります。
内側に、まだ秘密があります。
ちょっと内側を見てもらえますか。
なんか模様が違う。
このように扇形に細かく彫ったりとか一方、こちら正六角形、緻密に彫ってある。
この彫り方によって音が高くなったり低くなったり長くなったり短くなったりいろいろ変わるんですよ。
ちょっと聞いてもらえる?やってみるよ、やってみるよ。
まろやかな音なんですよ。
分かる?
分かります。
やりの先っぽみたいなやつなんだけどさっきの覚えててよ。
こっちのほうが響いているね。
ピーンと、やりの先のようにピーンって響いてるんだよね。
最後。
微妙かもしれないけど質が違います。
最後のパンパンって聞こえたでしょう。
最後、究極の秘密をお見せします。
さすが、石川県でしょう。
中、金箔
(きんぱく)です。
この音、聞いてもらえる。
最後のほうの音を聞いてて。
聞こえた?キーンって音、聞こえた?
金属のような反射する音。
これ、金箔を塗ってあるけど革を張るんですよね。
これ、箔を貼ってあるんだけど。
中にも金箔を貼って中にも両側に貼ります。
この伸びというか金属のキーンって音。
これはね、一見、見た目に惑わされるかもしれないけど本当に音質のためにやっているんです。
きちんと意味があるんですよ。
これを作った人を紹介しましょう。
専務の浅野昭利さんです。
浅野さん一見、見たら、ぜいたくのためにやっているのかなと思ったら違うんですね。
倍音効果を求めて残響音を長くするために。
倍音って倍の音って。
そして、遠鳴りするように。
そういうもので、これはこれは作っております。
ピーンと張り詰めて遠くまで響くと。
普通が2kmなら、これが3.75km届くように。
僕らも今、初めて知りました。
そんな科学的な根拠に基づいてやってらっしゃるんですね。
また、この金箔を貼るっていうのが専務、いいところですね。
金沢は金箔の産地なんですよ。
発想はどこから?
これ、内側じゃない。
ここに革を張っちゃうと見えないじゃない。
だから、はっきり言って外側から見ると中に金箔が貼ってあるかどうかは分からないわけですよね。
それがわが社のこだわりというか。
ここの、こだわりだそうです。
音に残響音にこだわった。
見えないところにいかにやっていくか。
発想は?どうやって金箔を貼るっていう…。
ようは、お祭りなんかでたくさんの人が来る。
何万人でそういう中で音が聞こえるように遠くまで聞こえるようにそういう思いで金箔を貼りました。
金箔がベストなんですか?
そうですね。
これ以上のものはないですね。
要は跳ね返りが豊かです。
いろいろ試されたんですか?
そうです。
ようは最終的に中の亀甲彫り。
われわれ亀甲彫りといいますがこの彫りで、初めて金箔を貼ると効果が出るということが分かりました。
ちなみに大沢さん金箔の加工、このくらいのサイズに施すとなるとプラス10万円。
どうでしょう?
いい音が出るんだったらしょうがないですよね。
大沢さんのお宅にも一部だけ金箔を貼るっていうのはいかがですか?そしたら、子どもの発声にもいいんじゃないですか音が反響して。
まだまだ、いきますよ。
本当に大沢さん、ここまでビックリするような知恵と工夫を見てきたんですが音への工夫ってなんといっても材料原木があってこそなんですよ。
外に見てください。
これ、毎年、毎年ここから新しい太鼓が生まれるんですが例えば、こちらの太い木。
これから大沢さん太鼓が、いくつか取れるでしょう。
あの大きな太鼓ですか。
いろんな形の太鼓を作れるんですけどこれね、この木年輪が複雑に入り組んでて太鼓がここから一個しか作れないです。
大きな太鼓じゃなくて普通の太鼓が1個しか作れない。
それほど太鼓作りって難しいものなんですね。
たぶん僕らみたいな素人じゃ分からないんだけどプロの方の目利きだと年輪とか太さを見ただけでいい太鼓になるかならないかが分かる。
それでは、大沢さん最後に、ぜひお見せしたいものがあります。
これ、な〜んだ!これ、根っこです。
木の根っこ。
その名も樹根太鼓。
上のほう見てもらえます?ちゃんと、革が張ってあるでしょ。
木の根っこの形をそのまま生かしてあるんですね。
これ、本当の太鼓なんです。
ごつごつした部分とか。
音は、また違うんですかね?
音、いいこと聞きましたね。
あとでお聞かせいたします。
まず、大きさです。
2.3mあります、直径。
なおかつ重さ、どのぐらいあると思いますか?なんと1.5トン。
1.5トンってどう思う?重い?軽い?
重いですよ。
重いと思うでしょう。
でも、この大きさで1.5トンということは太鼓なんで、くりぬいているんで僕は軽いほうだと思います。
だって乗用車1台と変わらないということは中をだいぶ削っているんだよね。
先ほど中で見ていただいた知恵と工夫で削ってあるんですね。
このもともとの木なんですけど愛媛県宇和島市にありました樹齢900年のくすのきだったんです。
台風によって、ある日倒れてしまったんです。
そこで住民の方は地元のくすのきを生かすことができないか考えました。
そして、住民の方、考えてこの工房に運び込んだんです。
そこで生まれたのが木の根っこをそのままに生かした樹根太鼓だったんですね。
大沢さん、私特別に、きょう特別すごく多いんですけど。
特別に樹齢900年太鼓として生まれ変わった樹根太鼓をたたかしていただけることになりました。
まず、どんな音か聞いてみたいでしょう?いきます。
どうです?この歴史の音。
すごい、ドーンときますね。
体に。
たたいてても腕から響いてくるのと音から響く五感を刺激する、この音。
すばらしい音なんですよ。
もう一回、いきます。
すばらしい、この音。
今、太鼓の音が聞こえてきました。
きょう、ここから注目はこの樹根太鼓の音色、そこで、きょう最後は再び炎太鼓の演奏とともにお別れです。
皆さん、準備をお願いします。
大沢さん最後まで聞いててください。
それでは、西村さん炎太鼓の皆さん準備はよろしいですか。
それではお願いします。
そーれ!♪〜2015/07/06(月) 12:20〜12:45
NHK総合1・神戸
ひるブラ「豪快で繊細!巨大和太鼓づくり〜石川・白山市〜」[字]
直径1mを越す大太鼓の製作現場に潜入!くり抜いた巨木の中で行う繊細なカンナがけ。男たちが革の上で飛び跳ねる革張り作業。豪快で繊細な大太鼓の世界をお伝えします!
詳細情報
番組内容
【ゲスト】西村和彦,【コメンテーター】大沢あかね,【司会】梶原典明 〜石川県・白山市から中継〜
出演者
【ゲスト】西村和彦,【コメンテーター】大沢あかね,【司会】梶原典明
ジャンル :
バラエティ – 旅バラエティ
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
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音声 : 2/0モード(ステレオ)
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