又吉さんおめでとう!小説『火花』が芥川賞受賞、芸人として初の快挙!

2015年7月16日、お笑いコンビ・ピースの又吉直樹さんが執筆した、小説「火花」(文藝春秋)が、第153回『芥川龍之介賞』を受賞しました!

今回の芥川賞は、羽田圭介さんの「スクラップ・アンド・ビルド」とダブル受賞です。

小説家、芥川龍之介の業績を記念して創設された、通称『芥川賞』は、純文学の新人に与えられる文学賞

お笑い芸人らしからぬ落ち着きと、独特の存在感で他の芸人と一線を画していた又吉さん。今回、芸人としては初めて芥川賞にノミネートされたのは、『火花』が純文学作品として評価されたからです。

小説家、又吉直樹

笑いとは何か、人間とは何かを描いた「火花」は、こんな冒頭から始まります。

大地を震わす和太鼓の律動に、甲高く鋭い笛の音が重なり響いていた。熱海湾に面した沿道は白昼の激しい陽射しの名残りを夜気で溶かし、浴衣姿の男女や家族連れの草履に踏ませながら賑わっている。沿道の脇にある小さな空間に、裏返しにされた黄色いビールケースがいくつか並べられ、その上にベニヤ板を数枚重ねただけの簡易な舞台の上で、僕達は花火大会の会場を目指し歩いて行く人達に向けて漫才を披露していた。

火花 ーより引用

これまでも多くの芸人が小説を執筆しましたが、又吉さんは自他共に認める文学オタク。

数々の文豪の作品を熟読しているのはもちろんのこと、芸人としてブレイクする前から芥川賞作家の中村文則や、直木賞作家の西加奈子らと交友を深めており、作家たちの間では又吉さんは「こちら側の人間」という認識だそうです。

2015年5月に発表された「三島賞」では、受賞作と1票差で惜しくも落選しましたが、今回は見事受賞!

又吉さん、おめでとうございます!

出典
吉本興業株式会社文藝春秋 本の話WEB

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