2015年7月16日13時15分
福岡県春日市で2005年12月、住宅など4棟が全半焼して1人が死亡した火災で、福岡県警は16日、このうちの住宅1棟に火をつけ、ほか3棟に延焼させたとして、別の放火事件で逮捕されていた臨時建築作業員で元消防団員の藤崎稔容疑者(44)=同県那珂川町五郎丸2丁目=を現住建造物等放火の疑いで再逮捕し、発表した。容疑を認めているという。
捜査1課によると、藤崎容疑者は05年12月8日午前3時ごろ、同県春日市岡本7丁目の40代の女性方に火をつけ、木造2階建て住宅兼倉庫を全焼させ、隣に住む無職川畑登美夫さん(当時75)方の住宅など3棟に延焼させた疑いがある。焼け跡から川畑さんの遺体が見つかった。川畑さんは一人暮らしで、足が不自由だったという。
女性方の屋外に置かれたゴミ袋に火をつけたとみられ、県警は放火事件とみて捜査。証拠に乏しく、未解決だったが、昨年12月に同市内で廃材に火をつけたとして、藤崎容疑者を今年6月24日に建造物等以外放火容疑で逮捕。7月15日に器物損壊罪で起訴された。逮捕後の調べで、05年の火災について「火を付けた」と認めたという。05年当時は消防団員を務めていたが、今春に辞めていた。
春日市や那珂川町では04~05年、40件以上の不審火が起きており、県警は関連を調べる。
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