日本のメディア17人 元慰安婦の施設を訪問

【広州聯合ニュース】日本のメディア関係者が16日、かつて旧日本軍の慰安婦にされた韓国の女性たちが共同生活を送る韓国の施設「ナヌムの家」(京畿道広州市)を訪れた。

 日本からの訪問団は共同通信のほか、北海道新聞や岩手新聞など地方新聞社、計16社の論説委員17人からなる。来月15日に韓国が光復(日本による植民地支配からの解放)70年、日本が第2次世界大戦終戦70年を迎えるのに先立ち、慰安婦問題を客観的に見つめようと訪問した。

 落ち着いた雰囲気の中で元慰安婦の女性たちから話を聞くつもりだったが、ナヌムの家では韓国の取材陣が待ち受けており、訪問団は逆に取材対象となったことに当惑する様子だった。結局、慰安婦に関する映像を視聴する姿と、女性たちと話を交わす様子をそれぞれ2~3分公開することになった。

 訪問団が女性たちに、どのような生活を送っているか知るために訪ねたと説明すると、女性たちは口々に「つらい歴史が繰り返されないよう、日本政府が正式に謝罪し、被害者に賠償すべきだ」と訴えた。

 イ・オクソンさん(94)は「日本政府は私たちが死ぬのを待っている」と非難した。姜日出(カン・インチュル)さん(87)は「強制的に連れて行かれ、口にできないほどの苦痛を味わった。胸から血の涙が流れている」と心情を明かした。

 訪問団は真剣な表情で耳を傾け、細かくメモを取っていた。

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