【ソウル聯合ニュース】現代自動車と傘下の起亜自動車が中国市場で苦戦している。中国の現地企業が価格の安いスポーツタイプ多目的車(SUV)を前面に押し出して販売を伸ばし、欧州や日本などの大手メーカーは大々的な販促攻勢を行っているが、現代・起亜自動車はモデルチェンジの遅れでシェアを落としている。
現代の先月の中国工場における販売台数は約6万台で、前年同月比30.8%減少した。起亜も3万8000台で同26.5%減少した。自動車業界などが10日明らかにした。
一方、トヨタ自動車は販売台数が41.7%増加し、ホンダも26.1%増加となる約7万3000台を販売した。中国市場シェア1位のフォルクスワーゲン(VW)の後を追い、現代・起亜と2位争いをしているゼネラル・モーターズ(GM)も小幅(0.4%)ながら増加し、メルセデス・ベンツは38.5%増加となった。
また、中国メーカーの長城汽車は4.7%増、吉利汽車は22.0%増となった。
今年5月まで9.5%だった現代・起亜の中国市場におけるシェアは6月には7%台に落ちる見通しだ。現代・起亜の販売台数が減少しているのは、中国の景気低迷と他社による値下げ攻勢、主な車種のモデルチェンジの遅れなどが複合的に作用したことが原因とみられる。
現代・起亜は中国市場で売り上げの伸びる9~12月に、SUVの新型「ツーソン」とセダンの新型「K5」を発売し、回復を狙う計画だ。