伊東大治
2015年7月16日03時00分
酒田市は、経済的な事情で大学に進学せず、同市に採用された新人職員について、給与を受け取りながら地元の東北公益文科大(吉村昇学長)で学ぶことができる修学制度を設ける。丸山至副市長と吉村学長が15日、市役所で会見し明らかにした。
市職員採用試験(行政職、高卒程度)の合格者が対象。例年3~4人採用しており、来年度から、希望者1~2人を同大へ推薦する。大学の面接試験に受かれば、入学金(27万円)が全額免除、授業料と施設整備費(85万円)も半額になる。給与は通常通り支払われ、大学が長期間休みになる春と夏には、職員として働くことになるという。
公設民営の同大では公益学を教えており、卒業生の15%程度が公務員になる。丸山副市長は「優秀な人材の地元定着も図れると考えている」、吉村学長は「酒田市発展のための人材を育てられれば」とそれぞれ話した。(伊東大治)
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