文化庁と奈良文化財研究所は16日までに、キトラ古墳(奈良県明日香村)の壁画(7世紀末~8世紀初め)の天文図について「4世紀ごろに中国の長安や洛陽で観察された星座の図を基に作られた」などとする研究者の新たな分析結果を明らかにした。
天文図は、石室の天井に描かれ、現存する最古の本格的な星図とされる。2人の天文学研究者が精密なフォトマップを基に星座の位置関係を統計学的に検討した。
観察位置や年代について、国立天文台の相馬充助教は「4世紀ごろに中国の長安や洛陽があった北緯34度地点で観測した」としたのに対し、中村士・元帝京平成大教授は「紀元前1世紀ごろ」と異なる見解で結論づけた。
文化庁は「天文学的な解析を得て新しい魅力が加わった」とし、飛鳥資料館(同村)の開館40周年を記念した特別展「キトラ古墳と天の科学」で紹介する。10月9日から11月29日まで同館で開催。
特別展では、天文図の複製陶板のほか、石神遺跡(同村)の具注暦木簡のレプリカなど、飛鳥時代の科学に関する資料が展示される。〔共同〕
日本経済新聞社は16日、2015年6月の「日本経済新聞」朝刊販売部数(日本ABC協会公査)と7月1日時点の「電子版」会員数を公表しました。日本経済新聞では半年ごとに最新の部数、会員数をお知らせしています。
日本経済新聞・電子版購読数合計 | 316万9211 |
---|---|
日本経済新聞朝刊販売部数 | 273万9027 |
電子版有料会員数 | 43万0184 |
うち新聞と併読除く電子版単体 | 23万3006 |
無料登録会員を含む電子版会員数 | 275万2400 |