「新幹線建設」で51歳県職員、自殺か? 福井県は公務災害支援を表明
15日の福井県議会予算決算特別委員会で、県職員の自殺についての質疑があった。
委員が3月7日に新幹線推進課課長補佐(当時)の男性職員=当時(51)=が自殺したと明らかにし、県に質問。東村健治総務部長は「原因は全くわからない」としたが「遺族から公務災害の認定を受けたいとの意向を聞いている。業務状況について職員からの聞き取りなどを含め、書類作成を支援したい」と答え、自殺までの1カ月間の超過勤務などが過重だったかについて調査する考えを示した。
野田富久委員(民主・みらい)が「3月5日の勤務を終え、翌6日に休暇を取ったあと命を絶った。9日朝に発見された」と状況を説明。仕事面で「新幹線建設促進は重要かつ喫緊の業務で帰宅は深夜に及ぶことも多く、激務と責任感で精神的負担が極限だったのではないか」と指摘し、「どのように認識しているのか」と質問。東村部長は「誠に残念なことと受け止めている。故人の冥福を心よりお祈りします」と述べた。
また、野田委員は「遺族は公務災害にあたる原因、要因があると考えている。私は職務の荷重、残業、さらにハラスメントで死に追い込まれたと認識している。東村部長は3月時点で総合政策部長を務め、亡くなられた職員の直属の上司だった」と述べ、東村部長は「私自身、本当に無念で、どうして早く相談してくれなかったかという思いです」と涙ぐんだ。