安保関連法案:那覇でデモ「戦争する国、絶対反対」

毎日新聞 2015年07月15日 20時25分(最終更新 07月16日 10時25分)

安保関連法案に反対してデモ行進する人たち=那覇市の国際通りで2015年7月15日午後6時20分、佐藤敬一撮影
安保関連法案に反対してデモ行進する人たち=那覇市の国際通りで2015年7月15日午後6時20分、佐藤敬一撮影

 与党が安全保障関連法案の強行採決に踏み切った15日、那覇市で法案に反対するデモ行進があった。太平洋戦争末期の沖縄戦で住民の4人に1人が犠牲となったといわれ、戦後70年の今も米軍基地が集中する沖縄では法案に反対する声が強い。参加者は「戦争する国、絶対反対」と声を上げて歩いた。

 沖縄県議会の社民、共産など各会派や沖縄平和運動センターなどで構成する実行委員会が主催し、約300人が参加した。実行委員長の高良鉄美・琉球大法科大学院教授(憲法)が「法案が強行採決され、民主主義の危機だ。廃案になるまで頑張りたい」と訴えた。参加者は「子供のために戦争させない」などとシュプレヒコールしながら、国際通りの約1キロをデモ行進した。

 那覇市の主婦(66)は「沖縄の基地問題にしろ、安保法案にしろ、政府は市民の声を無視している。目的のためには手段を選ばない雰囲気で、民主主義が壊れつつある」と憤った。実行委は25日、2000人規模の県民集会を開催する予定。【佐藤敬一】

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