芥川賞は出来レース? 『情熱大陸』が密着するピース・又吉直樹は受賞できるのか
7月19日(日)に放送される『情熱大陸』(TBS系)のテーマが、ピースの又吉直樹であることが話題となっている。「先生と呼ばないで…史上初、芥川賞ノミネート芸人・又吉直樹の思いとは!?」と題され、本人の素顔に迫る形だ。
放送3日前となる16日には、芥川賞の選考会が行われる。放送では、賞の結果も含めて報じられそうだ。これを受け、ネット上では「受賞を前提とした作り?」「やはり出来レースか?」と訝しむ声もある。
「レコード大賞などは事前に受賞者が内定済みということはありますが、芥川賞ではさすがにそれはないでしょう。文学賞では、事前に編集者や関係者を集めて酒を飲みつつ、選考結果を待つ“待ち会”と呼ばれる制度があります。番組では、その様子を含めて放送されるのでしょう。受賞してもしなくても番組は成立しますし、話題となることは間違いありません」(業界関係者)
待ち会には、新聞記者などマスコミ関係者も取材のため訪れる。事前の下馬評に応じて記者の数が変化する、シビアな世界だ。又吉の現場には多くの人間が殺到することは間違いなさそうだが、発表からわずか3日後の放送で編集は間に合うのだろうか?
「ニュース番組では直前までVTR編集がなされることはありますが、ドキュメンタリー番組では珍しいですね。それでも『情熱大陸』では、東日本大震災で活躍した石巻日日新聞や、お笑いタレントの福田彩乃を取り上げた回は生放送で行われたこともありますし、従来の番組制作の常識を打ち破るような放送をしてきました。今回の又吉の回も、伝説となりそうです」(同)
何はともあれ、史上初の芥川賞芸人の誕生となるのか、結果を心して待ちたい。
(文=平田宏利)