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 安全保障関連法案が衆院特別委員会で可決されたことが伝わると、国会周辺に集まった市民らは「強行採決を許すな」と一斉に声を張り上げた。

 衆院議員会館前の約300人に可決が伝わったのは午後0時半ごろ。埼玉県日高市の主婦(59)は「あきらめない。ここからが勝負です」と話した。

 東京都立川市の岩崎多美子さん(59)は安保法案の審議をラジオで聴き続けてきた。「政権は言いたいことだけ言って、答弁になっていなかった。審議は尽くされていない。みなが安保法案に賛成しているわけじゃない、と伝えたい」

 京都市の男子大学生(23)は安保法案の採決に危機感を抱き、夜行バスで約8時間かけて国会前に駆けつけた。「反対の声がこれだけ多いなかで、法案を押し通そうとするのは民主主義に反する。こんなやり方で日本の行く末を決めるのはおかしい」と訴えた。