働く女性はたいていの場合、男性に比べて収入が少ないと言われています。実際、国税庁の調査によると、男性の平均収入は511万円なのに比べて女性の平均収入は272万円と、約半分の収入しかないことが分かっています。
そのため、本業以外にも副業として収入を持つことで、少しでも収入を増やそうと努力している女性も少なくありません。
そこで今回は、そういった働く女性たちの副業収入は一体どんなものがあるのか、そして働く女性たちは一体どんな副業をしているのかについて、アメーバニュースの記事をもとにご紹介していきたいと思います。
女性の副業収入はいまどうなっているか?
アメーバニュースの調査によると、女性の副業収入とその割合は以下の通りだそうです。
第1位「0~5,000円未満」61.4%
第2位「10,000円~20,000円未満」15.0%
第3位「5,000円~10,000円未満」12.2%
第4位「20,000円~35,000円未満」3.7%
第5位「100,000円以上」2.4%
第6位「35,000円~50,000円未満」2.0%
第6位「50.000円~75,000円未満」2.0%
第8位「75,000円~100,000円未満」1.2%
60%以上の女性がだいたい月に5000円未満の副業収入を得ているようですね。たった3.6%ですが、75000円以上の収入を得ている人もいるようです。100人に3人は75000円以上の副業収入を得ていることになります。
意外と、副業で稼いでいる人もいるものですね。
女性たちの副業収入の内容
では、それぞれの副業収入を稼いでいる人たちは、いったいどんな副業をしているのでしょうか。これもアメーバニュースの調査を参考に詳しく見ていきたいと思います。
第1位「0~5,000円未満」
内容: ミステリーショッパー、ネットでのアンケート回答、ポイントサイトへの登録
「ポイントサイトで月に10000円の副業収入!?」なんて言っているサイトもネット上にはありますが、私自身の経験からもよっぽど本気で、それこそ毎晩数時間をポイントサイトに費やすぐらいでないと月に10000円は難しいと思います。
空いた時間にちょこちょこっとアンケートに回答したり、ポイントサイトを巡回する程度では、調査結果のように月に5000円未満というのが普通でしょう。だいたい、評判の良いアンケートサイトのリサーチパネルなどでも、1サイトあたり月に1000円ぐらい稼げれば良いほうですね。
あと、ミステリーショッパー(覆面調査)は楽しそうなバイトだと思われがちですが、基本的に飲食代+α程度の給料なので、収支で言えばトントンです。タダで食事が楽しめるだけで収入はほとんど入ってきません。現地への交通費などを考えればマイナスになることだってあります。
この層の副業収入は頑張っても伸び代がほとんどないというのが痛いですね。確かに、毎日数円~数十円は入ってくるのですが、それがお小遣いを超えることは決してありません。
単純作業なので面倒なのがこの副業の難点です。お小遣いと割り切ってしまえばいいのかもしれませんが、このレベルで良いなら、楽天ツールバーなどを使ってむしろ毎日の検索などを小銭に変えていくほうが楽で良い気がします。
第2位「10,000円~20,000円未満」
内容: 単発バイト、日雇い派遣、実験などの謝礼
この辺からは、“副業らしい副業”ですね。あまり長期でやるものではなく一度限りの現場で働くというスタイルがここにあたるようです。
単発バイトの収入は1日あたり6000~12000円ぐらいが相場だと思うので、月に1~3回ぐらい入る人が多い計算になるのでしょうか。女性向けの求人だと、内勤やイベント系の作業が多く、おそらく男性よりも比較的時給は高めだと思います。
あと、実験やインタビューへの参加の謝礼が副業収入だという人もいらっしゃいました。たとえば治験の収入などは単発バイトなどに比べてかなり高額ですが、参加の間隔には一定期間を空けなければいけないので、こうした謝礼の副業収入は安定はしないかもしれませんね。
私も何度も1日だけの求人に参加したことがありますが、単発のアルバイトを探したい場合は、ショットワークスの使い勝手が一番良いので、興味のある人は探してみるとよいでしょう。
第3位「5,000円~10,000円未満」12.2%
内容: アンケートへの回答、アフィリエイト、ポイントサイトの登録
アンケートへの回答やポイントサイトへの登録に関しては月に5000円未満の人と変わりませんが、ここでは新たにアフィリエイト収入が出てきました。
もとの記事では、アフィリエイトで副業収入を得たとは明言されていませんが、おそらく「ブログで商品を紹介した」ことで収入を得たそうなので、アフィリエイト収入のことでしょう。
先日、アフィリエイトサービスを展開しているA8.netが15周年を迎え、登録サイト数も180万サイトを超える事態になったということで、個人でブログなどを持つ人が副業としてアフィリエイトを選択するのがだいぶ一般的になってきたのだなあと感じられます。
実際、女性が使うことの多い化粧品などは肌に使うものなので、誰かの感想が欲しくて個人ブログなどを見る人も少なくないのでしょうね。A8でも女性アフィリエイターを支援するプログラムが積極的に開催されていたりと、女性ブログとアフィリエイトの相性は悪くないのかもしれません。
ただ、アフィリエイトはブログを持っていないと利用できないため、文章を書くのが苦手といった人にはあまり向いていません。そういった方たちには、データ入力や名刺の情報入力などで収益を得られるファインドソーシングなどのほうがおすすめです。
第4位「20,000円~35,000円未満」3.7%
内容: 長期バイト、長期派遣
この辺になると、本当に副業ですね。本業に時間のある人がデータ入力やカフェのバイトあたりの長期的なバイトで稼ぐというパターンがここに来るようです。
とはいえ、ちゃんと正社員として勤めていると副業で長期バイトをするにも副業禁止規定があったりと、いろいろと制約が出てくるので、このパターンの副業ができるのはごくわずかでしょう。
それに本業が忙しすぎる人にとってもこの副業は難しいと思います。一応、長期バイトの中でも比較的レアで面白そうなバイトはタウンワークなどで探すこともできますが、副業で月に2,3万円を稼ぎだすのも簡単なことではないですね。
第5位「100,000円以上」2.4%
内容: 資産運用、キャバクラなどのガールズバイト
株やFXなどの資産運用を行うタイプとキャバクラなどの夜のバイトを行うタイプがここにくるようです。
当然ですが、資産運用を行うためにはある程度の資産、つまりお金をすでに持っていなければいけません。ですので、株で稼ぐというのもかなり限られた人の手段だと言えるでしょう。
意外と多いのが、キャバクラなどのガールズバイトで副業収益を上げるという方。お水な商売とはいえ時給も良いのでやる人も多いのでしょうね。一度始めると、業界に長く居続ける人も多く、ハマる人はハマるバイトのようです。
とはいえ、夜の世界も下手なところには捕まりたくないものです。できることなら大手のYahooが運営しているようなガールズバイトなどのサイトで応募していったほうが安全でしょう。
まとめ
こうして全体の傾向を見ると、働く女性の副業としては3万円未満で稼ぐ人が約88%と、多くの女性がお小遣いレベルの副業収益ぐらいを得ていることが分かります。
本業は生活のためで、副業はあくまでお小遣いや遊びにという方が多いのかもしれませんね。
一方で、中途半端に稼ぐ人よりもとことん稼ぐというタイプもそれなりにいることが分かります。副業収入はあくまでお小遣い程度でいいという人と、どうせやるならとことん稼ぐという人で分かれるのかもしれません。
あなたが副業をやるとしたら、いったいどちらのタイプになりますか?