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【千葉】

安保法案 強行採決 県民に怒りの声 成立阻止へ抗議運動

「アベ政治を許さない」などのカードが掲げられた=JR柏駅で

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 自民、公明両党が集団的自衛権の行使容認を柱とする安全保障関連法案の採決を衆院特別委員会で強行した十五日、県内でも抗議運動が相次いだ。憲法で国家権力を縛る立憲主義、憲法九条の平和主義をそれぞれ根底から覆す法案の成立は絶対に阻止しないといけない−。酷暑の中、市民が各地で怒りの声を上げた。

 JR柏駅前では、安保法案に反対する緊急の抗議集会が開かれ、市民約六十人が「戦争法案に反対しよう」と若者らに呼び掛けた。

 市内にある九条の会などが、二日前に急きょ開催を決めた。

 法案の採決が強行されたことについて、集会を呼び掛けた一人の小菅敏夫さん(75)は「国の在り方を変える法案で、多くの国民が疑問の声を上げているのに安倍政権は、まったく聞く耳を持たない。絶対に認められない」と怒りを隠せなかった。

 戦後七十年の今年は、柏市が平和都市宣言をして三十周年の節目でもある。小菅さんは「歴史を振り返るべき時なのに、今回の安保法案は逆行している。市民に訴えて広げていきたい」と話した。

 法案に反対する署名は一時間で約百五十筆集まり、予想よりも反応が良かったという。署名に応じた高校三年の男子生徒(17)は「自分の命を無駄にしたくない。戦争に巻き込まれたくない」と話した。 (三輪喜人)

 

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