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【政治】

野党、審議やり直しを一斉要求 岡田氏「民主主義の破壊」

 野党は十五日、衆院特別委員会で安全保障関連法案の採決を強行して可決させた与党に対し「十分に議論せずに決めるのは独裁で、議会制民主主義の破壊だ」(岡田克也民主党代表)などと一斉に反発し、審議をやり直すよう求めた。

 岡田氏は「安倍晋三首相自身が国民の理解は深まっていないと認めているのに、採決する意味はあったのか」と強く批判した。

 維新の松野頼久代表は「政府側から真摯(しんし)な答弁はなく、国民もほとんど問題点を分かっていない。なぜ急いで採決するのか。全く理解できない」と疑問を呈した。

 共産の志位和夫委員長は「採決を強行したのは国民主権のじゅうりんであり、法治主義の破壊だ。廃案にするため最後まで頑張りたい」と訴えた。

 社民の吉田忠智党首は記者団に「議論すればするほど国民の反対の声が高まる中での採決は民意を踏みにじる暴挙。強い怒りをもって抗議したい」と力説した。

 生活の小沢一郎共同代表は記者会見で「何が何でも採決するという官邸の強い意向なのだろう。少し時間がたてば、風化するというような問題ではない」と述べた。

 一方、次世代の松沢成文幹事長は会見で、十六日の衆院本会議では政府案に賛成する意向を明らかにした上で「参院審議で、国民の賛同を得られるような議論を展開する」と語った。

 

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