2015年7月16日00時13分
旧米軍立川基地の拡張計画に反対した学生らが逮捕・起訴された1957年の「砂川事件」の再審請求審で、東京地裁は15日、有罪判決を受けた元被告らから意見を聴取した。元被告の土屋源太郎さん(80)らは「公平な裁判が行われなかった」として、一審の無罪を破棄した最高裁判決は無効だと改めて主張した。
土屋さんらがこの日、会見して明らかにした。
地裁に提出した意見書では、安倍政権が砂川事件の最高裁判決を集団的自衛権の行使容認の根拠として引用していることについて「判決を政権が利用することは許されない」と改めて批判。会見で土屋さんは安全保障関連法案の採決が強行されたことも「立憲主義への冒瀆(ぼうとく)だ」と訴えた。
再審請求審で被告側は、当時の最高裁長官が判決前、米国側に裁判の見通しを伝えていたと記された米公文書を「新証拠」として提出。元被告側は8月上旬までに最終の意見書をまとめ、提出するという。
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