ゴーヤやトウモロコシ、オクラなどといった夏野菜がスーパーにも出てくるようになりましたね。
最近はグリーンカーテンやガーデニングブームで、庭やベランダに夏野菜を植えている方も多いかと思います。自分の家で作った野菜を食べるのはまた格別なものです。
しかし、『WooRis』の過去記事「これからの季節は要注意!あの食べ物での中毒事件が多発」でも紹介したように、家庭や学校の菜園で収穫した植物での中毒事故は少なくありません。
実はこれからの季節に収穫するとある健康野菜も危険なのです。
■王様が愛した野菜も食べ方しだいでは危険?
その野菜とは“モロヘイヤ”のこと。アラビア語で「王様の野菜」という意味です。
カルシウムやカロチンはホウレンソウをはるかに上回り、ビタミンB2、C、E、鉄が豊富な野菜。アラビアでは昔、このスープが王様の病気を治したとして、健康にいいと言われています。
スーパーでも売っているのでおなじみですね。最近は家庭菜園などで栽培するために、種や苗が売っていたりするので自宅で植えている方もいらっしゃるかと思いますが、実は自宅栽培で食中毒になる危険があるのです。
その理由はモロヘイヤが毒を持つ場所にあります。
■葉は栄養バツグン……でも実や種は有毒な野菜?
モロヘイヤはスーパーで売っているやわらかい葉の部分だけ食べる分には安全です。
しかし、モロヘイヤの実や種には、ステロイド類やストロファンチジンという強心作用のある成分が含まれていて、これを食べてしまうとめまいや嘔吐、動悸などを起こして最悪の場合、死に至ります。
長崎県において農家で飼われていた牛3頭が、生えていたモロヘイヤを食べて中毒死したという事故があるのです。
■モロヘイヤは寒くなると実をつけやすい
野菜として売られているものは、管理された環境下で栽培されて実がならないうちに収穫されているので大丈夫なのですが、家庭菜園で育てて実や種がついていたものを知らないまま収穫して食べると危険性があります。
モロヘイヤは気温が下がると花を咲かせるため、涼しい土地で栽培すると実をつける可能性もあるんですね。知らないうちに実がなって葉と一緒に収穫するなんてことがないよう、自分で栽培したものは葉だけていねいに摘み取って調理することが大切です。
また、植えるための種を子供がまちがえて口にしてしまうのも非常に危険。モロヘイヤ以外にも植物の種は毒性を持つものがあるので、子供の手の届かないところで管理しましょう。
モロヘイヤの実や種の毒は怖いですが、葉の栄養は疲れやすい夏の身体にとって魅力的です。自分で育てる場合も株の状態に気をつければ食中毒を防げるもの。夏バテ防止や美容に効く食材なので、うまく食事に取り入れて疲れ知らずの夏を過ごしましょう。
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