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モロヘイヤはどんな野菜でしょうか。また、その毒性についても教えてください。

回答

モロヘイヤは台湾ツナソともいい、インド西部またはアフリカ原産のシナノキ科の植物です。エジプトを中心とした中近東などで古くから食用とされてきましたが、日本では近年になって、健康志向から食用に利用されるようになりました。葉は濃緑色の長楕円形で、先が尖っています。主に若い枝葉を野菜として利用します。葉を刻むとぬめりが出るのが特徴です。カロテンなどのビタミン類、カルシウム、カリウム、鉄、食物繊維などの栄養素を豊富に含んでいます。ゆでてお浸しにしたり、揚げもの、炒めものなど様々に利用されています。また、モロヘイヤの老化した枝葉や種子には有害な成分が含まれていることが知られています。平成8年に長崎県でこれを食べた牛が3頭死亡した事例があります。一般市場に流通しているモロヘイヤは、栽培管理されて幼少出荷されていますので、有害物質が蓄積するようなことはありませんが、家庭菜園などで作られているモロヘイヤについては、栽培管理に注意して、特に種子が実った老化したものは絶対に食べないようにしてください。

参考資料

「新版食材図典 生鮮食材篇」小学館、「食品図鑑」女子栄養大学出版部、「食卓の名脇役 野菜の手帖」講談社

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消費・安全局消費者情報官消費者の部屋
ダイヤルイン:03-3591-6529

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