政府は2020年東京五輪・パラリンピックのメーンスタジアムとなる新国立競技場の建設計画を見直す方針を固めた。総工費が2520億円に膨らんだことへの与野党や世論の批判を受け、費用を縮減する方向転換が必要だと判断した。デザイン変更と工期延長を軸に具体案を詰める。複数の政府関係者が15日、明らかにした。いずれの場合も19年秋のラグビーワールドカップ(W杯)日本大会での使用が困難となる可能性があるなど、検討すべき課題は多い。
安倍晋三首相は10日の国会答弁で「(デザインを変更すれば)五輪に間に合わない可能性が高い」と指摘している。