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国内最大の肉食恐竜の化石 ティラノサウルス科の歯2点 長崎市の白亜紀の地層から [長崎県]

2015年07月14日12時02分 (更新 07月14日 13時17分)
長崎市の地層から発見されたティラノサウルス科の大型恐竜の歯の化石(左、中央)と他の恐竜の歯の化石(長崎市教育委員会、福井県立恐竜博物館提供)

長崎市の地層から発見されたティラノサウルス科の大型恐竜の歯の化石(左、中央)と他の恐竜の歯の化石(長崎市教育委員会、福井県立恐竜博物館提供)

北米のティラノサウルス(左)とアジアのタルボサウルス(山本匠氏提供)

北米のティラノサウルス(左)とアジアのタルボサウルス(山本匠氏提供)

 長崎市教育委員会と福井県立恐竜博物館は14日、長崎市の白亜紀後期(約8100万年前)の地層から、国内で初めて、肉食恐竜「ティラノサウルス科」の大型種の歯の化石2点を発見したと発表した。恐竜の体長は10メートル程度と推定され、肉食恐竜としては日本最大。同じ地層から別の恐竜の化石1点も見つかった。

 博物館の宮田和周(かずのり)主任研究員によると、これまで国内では、ティラノサウルス科よりも広い分類群である「ティラノサウルス上科」の化石が5カ所で発掘されている。これらの恐竜は体長4~5メートル程度の小型で、今回化石で見つかった恐竜は、これまでよりも大きく、時代も新しいとみられるという。

 化石は昨年5月、長崎半島西海岸に分布する「三ツ瀬層」と呼ばれる地層から発掘された。1点は下顎左側の歯とみられ、エナメル質で覆われた「歯冠(しかん)」と呼ばれる部分はほぼ完全な形で残っていた。歯根を含む高さが8・2センチあり、最大幅が3・8センチ、厚さ2・7センチ。縁は肉食恐竜に特徴的なのこぎり状だった。もう1点は欠けたり、圧力で変形したりしており、高さが7・8センチ、最大幅3・7センチ、厚さ2・2センチ。

 これまで長崎市で見つかっていた二足歩行をする肉食恐竜である「獣脚類」の歯の化石より厚さがあり、水平の断面がふくらみのある楕円(だえん)形の特徴があることから、ティラノサウルスやアジアのタルボサウルスなど、大型のティラノサウルス科のものと断定した。

 長崎半島ではこれまで、国内最大級の肉食恐竜や、空を飛ぶ爬虫(はちゅう)類の翼竜などの化石100点以上が見つかっている。宮田研究員は「白亜紀後期の長崎市周辺にティラノサウルス科の恐竜を含む多種多様な恐竜が多く生息していたことが確認できた。当時の九州が大陸と陸続きで、今後は大陸と恐竜との関係も明らかになってくるだろう」としている。

 化石は17~20日と、25日~9月23日に長崎市油木町の長崎市科学館で、7月21~24日は同市布巻町の三和行政センターで公開される。

=2015/07/14付 西日本新聞夕刊=

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