熊本市議選:得票同数くじ引き落選…申し立て受け票再点検
毎日新聞 2015年06月23日 20時39分
熊本県選管は23日、4月の熊本市議選南区(定数8)で得票同数となり、くじ引きで落選した田中誠一氏(69)=無所属=の陣営による審査申し立てを受け、南区の候補者11人の有効票と無効票を合わせた計5万3288票を再点検することを決めた。
県選管によると、田中氏と、くじ引きで最下位当選した田辺正信市議(65)の票を中心に再集計し、疑問票は過去の判例と照合する。他の候補の票に両氏の票が混入していないかなども調べる。
田中氏陣営は田辺氏の当選無効を申し立てており、審査申立書を受理した今月15日から60日の8月14日までに、再点検を踏まえ、田辺氏の当選を無効にするか申し立てを棄却するか裁決する。当選が無効になれば、田中氏が繰り上げ当選する。
田中氏陣営は4月12日投開票の市議選後、熊本市選管に異議申し出をしたが、5月22日に棄却された。これを不服として6月9日、県選管に審査を申し立てた。【取違剛】