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日韓の論争=長崎県対馬で盗まれた仏像1体が返還、保留の「観世音菩薩坐像」は共同所有で交代の保管展示? 

WoW!Korea 7月15日(水)18時7分配信

韓国の窃盗グループが2012年、日本の長崎県対馬市の寺社から盗んで韓国に運んだ仏像2体。15日、韓国検察により2体の中「銅造如来立像」だけを日本の神社に返還することが発表された。

韓国検察は「銅造如来立像」に対して、「日本に持ち出された経路が確認できない」(韓国文化財庁の調査結果)ことと「韓国内で所有権を主張する人や団体がない」ことで決定したという。早ければ16日にでも日本に返還される仏像「銅造如来立像」は1974年から日本の国指定重要文化財になっている。

しかし、長崎県の指定有形文化財になっている「観世音菩薩坐像」については決定が保留された。日本の「観音寺」と韓国の「浮石寺」の両方とも所有権を主張しているからだ。「観世音菩薩坐像」は朝鮮時代の前の高麗時代、1330年ごろに今の韓国中部地方の「浮石寺」で所有されていた記録が発見され、論争の原因となった。

韓国「浮石寺」側の主張は、1370年ごろに日本から来た「倭寇」に「略奪」されたと推定されるとのこと。日本側の主張は寄贈や譲渡など、何らか交流により所有権が日本の「観音寺」に移ったと推定されるとのことだ。

2013年に韓国の大田地方裁判所は、韓国「浮石寺」側の申請により、「正当な手段で同仏像を取得したことが証明されるまで日本側に返還してはならない」との仮処分決定した。

 仏像2体を韓国に持ち込んだ窃盗グループは全員逮捕され、文化財保護法違反の罪で懲役1〜4年の実刑判決を受けた。仏像は現在、韓国の国立文化財研究所に保管されている。「略奪の証」なのか「交流の証」なのか、日韓の歴史の真実を覚えている仏像の前でソロモンの裁判が期待されている。

ネットでは両寺の共同所有として、1年周期の交代保管・展示を求める声もある。

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最終更新:7月15日(水)18時14分

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