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アジアの虎から転落の韓国サッカー Jリーグに学べの大合唱

2015.07.15 07:00

 Jリーグも近年は経営の難しいクラブが多いと指摘されているが、セレッソ大阪が呼び寄せたウルグアイ代表のフォルランのケースがその一例だろう。そして、同紙はガンバ大阪のユースから育った日本代表の新エース・宇佐美貴史(23)を例に挙げ、大金が必要とされないユース育成システムについても説明していた。韓国のスポーツ紙記者が語る。

「約20年前までは日本のサッカーは韓国サッカーの相手ではありませんでした。しかし、Jリーグが1993年に発足し、日本代表がW杯フランス大会からW杯に連続出場して以降は、状況が変わりました。

 Jリーグが地域密着に成功し、次々とスター選手を生み出す一方、Kリーグの各球団は企業努力に欠け、2011年に八百長が発覚してからは客離れも深刻化。選手の人材発掘も高校や大学のエリートを獲得するばかりで、“育成”の観点がありませんでした。当然、代表チームの人材不足にも直結します。韓国では自分たちの立ち位置を認識し、日本のサッカーから学ぼうという風潮があるのは事実です」

 驚いたのが昨年、韓国プロサッカー連盟がKリーグの各クラブに「Jリーグに関するマニュアル」を配布したことだ。Jリーグがスタートした背景、選手契約及び登録制度、人材育成、アジアサッカー戦略などを伝えることで、JリーグとKリーグの運営システムを比較し、チームに役立てようというものだ。

 昨年1月には『京郷新聞招待 韓日サッカー産業交流フォーラム』が開催され、日韓のサッカー関係者ら400人が集まった。そこではJリーグから学ぼうという意欲からか、様々な質問が飛び交った。

 主催者側でもある『京郷新聞』は「危機のKリーグ、10年後輩のJリーグから学ぶ」という大胆なタイトルをつけて、その日の様子を伝えた。

 どんな分野においても、身近にライバルがいてこそ成長する。日本と韓国が互いに良いところを吸収すれば、アジアに留まらず、世界に驚きを与える日が来るに違いない。

※SAPIO2015年8月号

 Jリーグも近年は経営の難しいクラブが多いと指摘されているが、セレッソ大阪が呼び寄せたウルグアイ代表のフォルランのケースがその一例だろう。そして、同紙はガンバ大阪のユースから育った日本代表の新エース・宇佐美貴史(23)を例に挙げ、大金が必要とされないユース育成システムについても説明していた。韓国のスポーツ紙記者が語る。

「約20年前までは日本のサッカーは韓国サッカーの相手ではありませんでした。しかし、Jリーグが1993年に発足し、日本代表がW杯フランス大会からW杯に連続出場して以降は、状況が変わりました。

 Jリーグが地域密着に成功し、次々とスター選手を生み出す一方、Kリーグの各球団は企業努力に欠け、2011年に八百長が発覚してからは客離れも深刻化。選手の人材発掘も高校や大学のエリートを獲得するばかりで、“育成”の観点がありませんでした。当然、代表チームの人材不足にも直結します。韓国では自分たちの立ち位置を認識し、日本のサッカーから学ぼうという風潮があるのは事実です」

 驚いたのが昨年、韓国プロサッカー連盟がKリーグの各クラブに「Jリーグに関するマニュアル」を配布したことだ。Jリーグがスタートした背景、選手契約及び登録制度、人材育成、アジアサッカー戦略などを伝えることで、JリーグとKリーグの運営システムを比較し、チームに役立てようというものだ。

 昨年1月には『京郷新聞招待 韓日サッカー産業交流フォーラム』が開催され、日韓のサッカー関係者ら400人が集まった。そこではJリーグから学ぼうという意欲からか、様々な質問が飛び交った。

 主催者側でもある『京郷新聞』は「危機のKリーグ、10年後輩のJリーグから学ぶ」という大胆なタイトルをつけて、その日の様子を伝えた。

 どんな分野においても、身近にライバルがいてこそ成長する。日本と韓国が互いに良いところを吸収すれば、アジアに留まらず、世界に驚きを与える日が来るに違いない。

※SAPIO2015年8月号

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