Corrupted Blood事件はMMORPG 「World of Warcraft」で起こった仮想世界におけるパンデミック現象。
「Corrupted Blood」はあるインスタンスダンジョンのボスが使用する攻撃魔法で、3秒間持続し対象に毎秒ダメージを与えるとともに
2005年9月13日、あるプレイヤーによりこの「疫病」がダンジョンの外に持ち出され街へと持ち込まれた。
「NPCにも感染する」「HPの多いNPCや高レベルプレイヤーにとっては死ぬようなダメージではない」という性質から
隣り合うNPCが互いに移し合うことで維持され、移動する高レベルプレイヤーによって媒介されて、わずか3秒の持続時間しかないにも関わらず大きな広がりを見せた。
これにより甚大な被害を受けたのはダメージに耐えるだけのHPを持たない低レベルプレイヤーで、ゲーム内の街には死体の山が築かれた。
運営会社は当初プレイヤーへの自主的な避難や隔離の呼びかけにより解決を試みるも、呼びかけを無視する者や
むしろ意図的に感染を拡大させようとする者などもいて、数日経ってもまったく事態が収まる気配はなく
最終的にはサーバーをダウンさせ「疫病」をダンジョン外に持ち出せないようゲームに変更を加えることで事態は終息した。