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2015-07-15

2015上半期ラノベ周辺まとめ2 映画化で大躍進した海外YA

 映画化により翻訳が急増し、最近注目されているのが海外YAです。『トワイライト』の大ヒットから、海外の映画業界ではYA原作映画に熱い注目を寄せており『メイズランナー』『ゲームウォーズ』など続々と製作されている状況にあるようです。

 YAというと教育的で子供っぽいイメージがあるかもしれませんが、宇宙人×ヤンキー×呪術×マフィア×カンフー×ゾンビの頭の悪すぎる内容のスカムSF鋼鉄の黙示録』や著作権無法地帯のボンクラSFラノベゲームウォーズ』をはじめとして、オタ臭く・不道徳で・萌えと燃えを兼ねそろえた作品も多く紹介されるようになりました。

鋼鉄の黙示録 (創元SF文庫)ゲームウォーズ(上) (SB文庫)

 デストラップ満載の迷路でのサバイバルを描いた映画原作の『メイズランナー』は日本版の表紙イラストがライトノベルイラストレーターの平沢下戸によるもの。この他少年少女がチームを組んで戦うSFアクション『ラットランナーズ』、『ナイトランナー』などやたらランナー軍団が。

メイズ・ランナー (角川文庫)ラットランナーズ (創元SF文庫)魂の棺1 - ナイトランナーVI (C・NOVELSファンタジア)

 『さよなら、シリアルキラー』は伝説的猟奇殺人鬼の息子が殺人鬼スレイヤーになるまでを描いたアメリカ版『ケモノガリ』のようなラノベミステリ

さよなら、シリアルキラー (創元推理文庫)

 ファンタジーでは、イケメンファンタジー『ハーフ・バッド』、ポスト炎と氷の歌と本国では呼ばれているらしい『ブラッド・ソング』、ロマンス学園ファンタジー『魔法師グリーシャの騎士団』などハヤカワ文庫が積極的に発売。

ハーフ・バッド―ネイサン・バーンと悪の血脈 (上)ブラッド・ソング 1 血の絆 (ハヤカワ文庫 FT)太陽の召喚者 (魔法師グリーシャの騎士団1)

 SFでは、ライトノベルスチームパンクの代表格『ソフロニア嬢』、ハードSFっぽい表紙とは裏腹にまさかの海外学園SFラノベ軌道学園都市フロンテラ』、能力バトル学園スパイミステリ秘密同盟アライアンス』などが。

ソフロニア嬢、仮面舞踏会を密偵する (英国空中学園譚)軌道学園都市フロンテラ〈上〉 (創元SF文庫)秘密同盟アライアンス(上): パラディンの予言篇 (ハヤカワ文庫SF)

 まだまだラノベマニアへの認知度は高いとはいえませんが、「バトルシップ」「パシフィック・リム」「アベンジャーズ」「マッドマックス 怒りのデスロード」といった海外発の映画が日本のオタク層にヒットしている今、映画化が多い海外ラノベラノベマニアに注目される時がくるかもしれません。

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