ニュース詳細
韓国 長崎から盗まれた仏像1体返還へ7月15日 18時20分
3年前に長崎県の神社や寺から盗まれた仏像が韓国で見つかったものの、日本に返還されていない問題で、韓国の検察は、15日、回収された仏像2体のうち1体を返還すると発表し、日韓両政府の間で返還の方法などについて調整を進めています。
この問題は、平成24年10月に長崎県対馬市の神社や寺から盗まれた仏像2体が、韓国で見つかったにもかかわらず、返還されないままになっているものです。
この2体の仏像のうち、対馬市の海神神社から盗まれた国の重要文化財「銅造如来立像」について、韓国の検察は15日、「日本が、仏像を不法に取得したという事実は確認されず、韓国国内で所有権を主張する人もいない」として、日本側に返還すると発表しました。
仏像は現在、韓国中部のテジョン(大田)にある国立文化財研究所に保管されていて、日韓両政府の間で返還の方法などについて調整を進めています。
韓国が仏像の返還を決めた背景には、冷え込んでいた日韓関係の改善ムードを加速したいという思惑があるとみられます。
一方、残るもう1体の仏像、対馬市の観音寺から盗まれた「観世音菩薩坐像」については、韓国の裁判所が、もともと所蔵していたと主張する韓国の寺の信者らの請求を認め、日本への返還を差し止める仮処分を決定しています。
この2体の仏像のうち、対馬市の海神神社から盗まれた国の重要文化財「銅造如来立像」について、韓国の検察は15日、「日本が、仏像を不法に取得したという事実は確認されず、韓国国内で所有権を主張する人もいない」として、日本側に返還すると発表しました。
仏像は現在、韓国中部のテジョン(大田)にある国立文化財研究所に保管されていて、日韓両政府の間で返還の方法などについて調整を進めています。
韓国が仏像の返還を決めた背景には、冷え込んでいた日韓関係の改善ムードを加速したいという思惑があるとみられます。
一方、残るもう1体の仏像、対馬市の観音寺から盗まれた「観世音菩薩坐像」については、韓国の裁判所が、もともと所蔵していたと主張する韓国の寺の信者らの請求を認め、日本への返還を差し止める仮処分を決定しています。
菅官房長官「別の一体 韓国政府に返還強く求める」
菅官房長官は午後の記者会見で、15日、韓国の外交部から在韓国日本大使館に対し、返還の連絡があったことを明らかにし、「当然のことだと思っており、具体的な返還手続きの調整をしていきたい」と述べました。
そのうえで、菅官房長官は「盗難に遭ったもう1体についても返還が行われるよう、強く韓国政府に求めていきたい」と述べました。
また、菅官房長官は、記者団が日韓関係に与える影響について質問したのに対し、「影響というよりも、盗難に遭ったものを返してもらうのは自然なことだ」と述べました。
そのうえで、菅官房長官は「盗難に遭ったもう1体についても返還が行われるよう、強く韓国政府に求めていきたい」と述べました。
また、菅官房長官は、記者団が日韓関係に与える影響について質問したのに対し、「影響というよりも、盗難に遭ったものを返してもらうのは自然なことだ」と述べました。