【ソウル聯合ニュース】韓国青瓦台(大統領府)の内部文書流出事件の裁判を担当しているソウル中央地裁は14日、証人として出廷することを拒否している朴槿恵(パク・クネ)大統領の実弟、志晩(ジマン)氏を勾引する方針を明らかにした。
裁判所が勾引状を発付すれば、検察は21日の次回公判に志晩氏を裁判所に出廷させられる。
裁判所は事件の主要な証人である志晩氏に5月からこれまでに3回、出廷を要請したが、志晩氏は一度も応じていない。裁判所は先月30日の裁判で志晩氏が提出した欠席理由書の内容が納得できるものではないとして、200万ウォン(約21万円)の過料処分を下した。
志晩氏はこの日午後にも裁判への欠席理由書を提出したが、裁判所は認めなかった。裁判所側は「理由書の内容は結局、出廷以外の方法で陳述の機会を求める趣旨」と一蹴。「検察と弁護側は出廷して陳述することが必要との立場であり、証人を勾引することにした」と説明した。
朴大統領の元側近で「陰の実力者」と呼ばれるチョン・ユンフェ氏が政府高官人事に介入したとする青瓦台の内部文書が流出した問題で、警察官のパク・グァンチョン被告、元青瓦台公職紀綱秘書官の趙応天(チョ・ウンチョン)被告が今年1月に起訴され、裁判が行われている。