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史上最小の手回し式鉛筆削りだ。
今年もやってきました。会場内のどこを向いてもイイ感じに文房具ばかり、という、文房具好き的に夢の祭典ISOT2015(国際文具・紙製品展)。
そのISOTで展示・発表された最新文房具をレポートする3日目。 今日は、削るのが超楽しい鉛筆削りや、最新の高機能リバーシブル下敷きを紹介したい。 ついでに、すごい偽マッキーもあるぞ。 > 個人サイト イロブン Twitter:tech_k トランスフォーマー穴開けパンチ会社で買い替えしない文房具ナンバーワン、といえば穴開け用の2穴パンチ。
下手すると創業以来の由緒正しい2穴パンチが今でも総務で普通に使われてたり、ということがある。 最新の穴開けパンチを発表しているLIHIT LABブース
何が問題かって、古い穴開けパンチは無駄にでかくて邪魔なのだ。
さすがにもう減価償却も10周分ぐらい終わってるはずなので、最新のかっこよくて邪魔にならない2穴パンチに買い替えて欲しい。 2穴パンチに見えないけど、でもパンチ。
例えば、こういうやつ。
この状態だと非常に薄いので、机の引き出しとか書類立てに収まるのだ。まったく邪魔にならないぞ。 で、本体のボタンを押し込むだけで瞬時にバシャッと2穴パンチへと変形。トランスフォーマー2穴パンチだ。 ボタン一つでバシャッとパンチに。
これがギミッカブルでかなり楽しい。しかも、変形機構のバネがまたイイ感じに勢いがあって、ただ変形させるだけで気持ちいい。
特に用もないのに延々、バシャバシャバシャバシャと変形を繰り返してしまうのだ。 薄くて変形させると気持ちいいパンチと、古くて邪魔になって変形しない上にパンチすると手にサビの臭いが付くパンチ。どちらがいいかは簡単にお判りいただけるだろう。 最新パンチと最新手回し鉛筆削り2穴パンチといえば、やはり事務機器メーカーの老舗カール。
いま最新のパンチはこんな感じで格好良くなっているのだ。 シンプルな見た目で、しかも機能もすごい。
ISOTで発表された最新の『Mr.PUNCH』は押し込みに2重テコが入っているので、軽く押しただけでざっくり穴が開く。
穴開け用の刃も最新のものなので、なんと最大40枚まで一気に貫通させられるのだ。 今回カールのブースはもちろん『Mr.PUNCH』全面押し。 しかし、僕としては同じく新製品として展示されていた鉛筆削りの方をガンとプッシュしたい。 手回し式の小型鉛筆削り。パッと見では使い方が分からない。
『くるくる・カールくん』という名前はちょっとあんまりだと思うが、しかし新商品に社名が入ってるということは、カールとしてもかなりの押し商品なのではないか。
名前は脱力系。でも削ると爽快。
据え置き型ではないのに手回し式、という珍しい鉛筆削り。
これがまた軽快に削れて気持ちいいのだ。 鉛筆、何本でも持って来い!ぐらいの爽快感。
ご覧のような感じで穴に挿した鉛筆を軸にして、ハンドルをくるくる回せば削り上がり。
一般的な手持ちの小型鉛筆削りと比べると、体感で3倍ぐらい速く削れてしまうのだ。 というか、実際に手で鉛筆をひねって回して削るのに対して3倍ぐらいの速度で回転してると思う。 機能的なフォルムの専用機械。芯を折るだけ。
あと、鉛筆削りの実演に必須の「折れた鉛筆」を量産するための自作芯折りマシンがブースに備えられていたのが面白かった。(穴に鉛筆を突っ込んで折るだけ)
鉛筆が勿体ないけど、たしかにこれ必要だよな。 文房具じゃないブースも興味深いところで、ISOT会場内をうろうろしていると、たまに「なんじゃあれ」というブースを見つける事がある。
これなんか、ひと目見ただけで、文房具でも紙製品でもないとわかるブースだ。 文房具っぽさゼロ。
宇という社名も、申し訳ないが聞いた事がない。
すんません、ここ、なんの展示してるんですか? 「あ、うちは小学校で使う赤白帽の専門メーカーなんです。いま最新の赤白帽を展示してます」 これが最新の赤白帽。メッシュ素材で通気性抜群。
宇は愛媛県今治で赤白帽をメインに、給食用のかっぽう着や体操着を作っているメーカーだそうだ。
まさかそんな専門メーカーが存在するとは思いもよらなかった。 おそらく、学校用品つながりでの出展なのだろう。 ちなみに全国の赤白帽の40%が宇製だそうで、赤白帽のリーディングメーカーだ。 もしかしたら、僕が小学生の頃にかぶっていたのも宇かもしれない。
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