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日本の中国残留孤児 中国の副主席と面会7月15日 20時22分
日本で暮らす中国残留孤児らの一行が15日、中国の北京で李源潮国家副主席と面会し、戦後の混乱のなか、孤児を受け入れ、育ててくれた中国社会への感謝の気持ちを伝えました。
北京を訪れているのは終戦前後の混乱で孤児となり、中国人の養父母に育てられたあと、日本に帰国して暮らしている人とその家族、合わせて50人余りです。一行は15日夕方、人民大会堂で李源潮副主席と面会しました。
冒頭、李副主席は、みずからが通っていた幼稚園の先生が残留孤児だったというエピソードを紹介し、「残留孤児の方々は新しい中国の建設、そして中日友好に積極的な役割を果たし、貢献してくれた。中国人民は日本人民との真の友好を望んでいる」と述べ、一行を歓迎しました。
これに対し、日本で暮らす残留孤児の団体の代表を務める池田澄江さんは、「自分の家に戻ったような気持ちがして、とてもうれしいです」と述べ、孤児を引き取り、育ててくれた中国人養父母や、中国社会への感謝の気持ちを伝えました。
残留孤児を巡って中国政府は、習近平国家主席が、ことし5月に行った演説の中で言及するなど、日中友好の象徴的な存在としてアピールしています。
今回、李副主席が面会した背景には、中国政府として、ことしを「抗日戦争勝利70年」と位置づけて、さまざまな記念行事を行う一方で、日本との友好を重視しているという姿勢を内外に示すねらいがありそうです。
冒頭、李副主席は、みずからが通っていた幼稚園の先生が残留孤児だったというエピソードを紹介し、「残留孤児の方々は新しい中国の建設、そして中日友好に積極的な役割を果たし、貢献してくれた。中国人民は日本人民との真の友好を望んでいる」と述べ、一行を歓迎しました。
これに対し、日本で暮らす残留孤児の団体の代表を務める池田澄江さんは、「自分の家に戻ったような気持ちがして、とてもうれしいです」と述べ、孤児を引き取り、育ててくれた中国人養父母や、中国社会への感謝の気持ちを伝えました。
残留孤児を巡って中国政府は、習近平国家主席が、ことし5月に行った演説の中で言及するなど、日中友好の象徴的な存在としてアピールしています。
今回、李副主席が面会した背景には、中国政府として、ことしを「抗日戦争勝利70年」と位置づけて、さまざまな記念行事を行う一方で、日本との友好を重視しているという姿勢を内外に示すねらいがありそうです。