ギリシャ合意が想定する6.8兆円民営化は「存在せず」-経済相
2015/07/15 09:38 JST
(ブルームバーグ):ギリシャのスタサキス経済相は14日、新たなギリシャ支援の重要な柱の一つである空前の国有資産売却について、目標の達成に疑念を呈した。
スタサキス経済相はアテネでのブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、最大500億ユーロ(約6兆8000億円)相当のギリシャの国有資産を基金に移管して処分する計画について、「保証として機能する側面が大きいだろう。これらの資産で実際に民営化が進むとは思わない」と発言した。
ユーロ圏首脳会議で13日に成立した合意は、政府の持ち株や不動産、インフラといった国有資産を移管する専用の基金の設立を求めており、民営化や他の手段を通じてこれらの資産を現金化する計画だ。
スタサキス経済相は基金について、現在進行中の契約から最大40億ユーロを捻出できる可能性はあるが、最大500億ユーロの現金化に相当するような民営化は「明らかに存在しない」と語った。
原題:Greek Assets to Be Sold in Bailout ‘Don’t Exist,’ Minister Says(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:アテネ Olivia Sterns osterns1@bloomberg.net;アテネ Matthew Campbell mcampbell39@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先: John Fraher jfraher@bloomberg.net James Hertling, Amy Teibel
更新日時: 2015/07/15 09:38 JSTニュース一覧
注目のセクション