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中2男子“自殺” 友人に「死にたい」と話す
7月15日 18時47分

中2男子“自殺” 友人に「死にたい」と話す
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岩手県矢巾町で、中学2年の男子生徒がいじめをうかがわせる内容をノートに書き残し自殺したとみられる問題で、ことし4月ごろ、男子生徒が一緒に遊んでいた友人に対して「死にたい」などと話していたことが分かりました。
岩手県矢巾町の中学2年の村松亮さん(13)は、今月5日、電車にはねられ死亡し、当時の状況から自殺したとみられています。
村松さんは、担任の教師とやり取りしていた「生活記録ノート」にいじめをうかがわせる内容を書いていて、亡くなる1週間前には、「もう生きるのに疲れてきたような気がします。氏んでいいですか」などと書き残していました。
村松さんの友人によりますと、この2か月前のことし4月ころにも、村松さんは一緒に遊びに行ったゲームセンターからの帰り道に、「学校を休みたい、死にたい」とつぶやくように話したということです。
友人は「学校は休んでもいいけど、自殺はやめて」と励ましたということですが、返事はなかったということです。その後、顔を合わせることはなかったということです。友人は「なぜそんなことを言うのか当時は分からなかったのですが、気付いてあげられなくて悔しいです」と話しています。

1年生のときの状況も調査開始

矢巾町教育委員会の越秀敏教育長と中学校の校長が記者会見し、村松さんの1年生のときの「生活記録ノート」にも、「ずっと悪口」などと書かれていたことから、当時の状況についても調査を始めたことを明らかにしました。
越教育長は「いじめがあったことを前提に調査をしているので、その範囲が広がった」と述べました。
1年生のときのノートには、5月も「まるでいじめられるような気分でいやです。もうげんかいです」、7月には「クラスでいじめが、またいやになってきました」、そして、2月には「死にたいと思ったときがけっこうありました」などとつづられています。
中学校は、1年生のときの担任の教諭や、当時関わりがあった生徒たちから聞き取りを行っているということで、町の教育委員会は、こうした調査結果を来週中にも報告書にまとめることにしています。

線路脇に献花台を設置

岩手県矢巾町のJR矢幅駅の線路脇には、14日夕方、町が机を運び込み、献花台を設置しました。献花台には多くの花束や飲み物が供えられています。
訪れた56歳の女性は「若くして亡くなった子のことを思うと、いてもたってもいられなくなり手を合わせに来ました。学校には子どもたちのケアをきちんとしてほしいです」と話していました。献花台は当面の間、町が管理するということです。

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