【ワシントン=芦塚智子】米紙USAトゥデーとサフォーク大学が14日、発表した米世論調査によると、2016年の米大統領選に向けた共和党の候補者指名争いで実業家のトランプ氏が支持率トップに躍り出た。高い知名度が影響したようだ。一方で同氏の印象を「好ましくない」とした回答は共和候補者で最も多かった。
18歳以上の千人を対象に9~12日に調査した。このうち共和党の予備選で投票する可能性が高い有権者に絞った調査では、トランプ氏が17.19%の支持を集めて1位となった。ブッシュ元フロリダ州知事は14.04%で2位、ウォーカー・ウィスコンシン州知事は7.74%で3位だった。
調査の対象者全体でトランプ氏を「知らない」と答えた人はわずか1.7%。「知らない」との回答が26.9%に上ったウォーカー氏らに比べ、トランプ氏は今後の「のびしろ」がないとの指摘がある。またトランプ氏に「好ましくない」との印象を持つ人は60.5%に上り、共和党候補の中で最多だった。
本選挙で民主党の本命候補であるクリントン前国務長官と対決した場合を想定した調査では、クリントン氏支持が50.8%、トランプ氏支持は33.7%。17.1ポイント差と共和候補で最大の差が付いた。僅差だったのはブッシュ氏で3.7ポイント。ウォーカー氏は10.9ポイント差だった。
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