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【地平線】Neinを聴いてみたんだよ!って話

第九の地平線「Nein」発売おめでとうございました!
明日(もう今日だけど)はもうストコン初日です。
といっても私はチケット取れなかったので、5月の東京公演までお預けなのですが。
ストコンが始まる以上、ストコンで明らかになる解釈を踏まえての考察とか解釈とか妄想とかが発生することは明白で、かつTwitterが私の主な生息地である以上、私的ストコン初日(5月21日)までネタバレを一切回避して過ごせるわけがないので、ほとんど聴きこめておらず、考察サイトも周遊していない、高純度の私的妄想の世界だけに浸っている「今」の感想を残しておこうと思います。
言うまでもなく、感想です。
考察ではありませんので、明らかな間違いも多数含まれるかと思いますので、ご了承を。


西洋骨董屋根裏堂までの曲は、ううっ…となる瞬間はあったのですが、割と平静に聴くことができて。
あ、今回は泣かずに冷静に聴けるかもとか思ったのもつかの間、涙では消せない焔で涙腺ブレイク。
あとはずっとずるずる泣きながら聴いておりました。
何度か聞いた今は、1曲目から余裕で泣きそうになるまで進化。
通勤時間に聴いているので必死こいて我慢しています。
「Nein」は「否定」という意味のドイツ語。
そのタイトル通り、今まで経てきた地平線の「何か」を「否定」して「幸せな結末」へ導こうとする物語。
Neinを紡いだのは確実に「Revo」なのに、これまでの地平線を否定し、その結果が表れる箱の中を観測するためのデバイスもまた「R.E.V.O.(グラサン)」。
けれども、箱の中をのぞきこんでいるのは、Revoだけではなく、リスナーの私たちも同様。
そして、デラックス版には「R.E.V.O.」――つまり、遮光眼鏡型情報端末の模型がついてくる。
Revoは物語の創造主にして、物語を否定し、結果を観測する装置にして観測する視線の主であり、R.E.V.O.を身につけ、視界を同化させたリスナー(私たち)もまた同様に観測している――
つまり、創造主=Revo=否定者=観測者=リスナー、とすべてが等号で結ばれる関係。
しかもしかも、R.E.V.O.の模型を手にするのはデラックス版をちゃっちゃと予約して買ってしまうようなコアなファンばかり。
確かに音楽と物語を創ったのはRevoさんなんですが、別の見方をすれば、ファンである私たちの声援なり、解釈なり、妄想なりもまたSound Horizonの世界を創ってきたんだよ、というメッセージのようなものを感じるような気もして、さすが10周年を背負わせる作品だなと思いました。
一方で。
前作のよだかの星、10月に行われた祝賀会の時に感じた「RevoさんはRevoという存在すら『似て非なる存在』に加えようとしている、概念化しようとしている」という感覚はさらに強くなり。
いつか、音楽とRevoというお茶目でサービス精神旺盛な兄ちゃんがいたんだよって思い出を残して、ふわっとフェードアウトしていくんじゃないか、と若干の淋しさも感じるのでした。
ずっと続いてほしいけれども、永遠に続く物語がないように、Sound Horizonという物語の終わりのかすかな砂粒を感じたような、そんな淋しさです。


Neinを初めて聴いた時、最果てのLにたどり着くまでの間、メンタルがどんどんボッコボコになっていって、かなりキツかったです。
だって、今まで心の中で大事に大事に保管してきた私の「悲劇的かもしれないけれども、美しく優しいSound Horizon」が、よりにもよって、Revoさん本人の手によって次から次へ否定されていくんですから。
箱の中の彼女たちはこれまでの地平線にいた彼女たちよりも幸せそうな生き方をしているんだけど、ものすごくモヤモヤしてしまって。
そのくせ、個々の物語には感動してボロ泣きできるんだから、嗚呼メンタル大忙し。
祝賀会の感想でも書いたのですが、私にとってSound Horizonはただ好きな音楽という以上の気持ちがあって、私をずっと支えてきてくれた掛け替えのないものなんです。
本当にどん底の時の私の手をずっと握って、何とか歩くことのできる道から外れないように伴走してくれた存在。
それだというのに!
壊すんですよ!
握ってくれた手を反対の手がバッキバキにへし折るんですよ!
もうね、人生を否定されたような気分でした。
どん底ではなくなった今でこそ全曲聴き終えることが出来て、ノエルの存在とノエルの歌った「俺は愛されてもいいのだろうか? 正直、裏切られるのが怖いんだ」という歌詞に、ぎゅっと心の中のSound Horizonを抱きしめてあげたくなったのですが、Moira発売直前あたりの一番こじらせていた頃のメンタルだったら、途中で聴くのを止めて銀盤をへし折っていたかもしれません。
そのくらいに「強い」物語でした。
ノエルとRevoさんは他人だけど重なり合う存在でもあると思っているので、あのRevoさんが(どのRevoさんかは当時を知っている方ならわかるはず)ファンを愛そうと決めたと高々と歌い上げるNeinの歌詞が本当に嬉しくて、ほっとして、涙ぼっろぼろですよ。
なお、愛されたことが嬉しい、んじゃなくて、愛そうと決めたという歌詞をRevoさんが記した事実が嬉しいので、お間違いなく。
10年追いかけてきて良かった。本当に良かったです。


曲はメロディライン含めて「涙では消せない焔」がダントツに好きです。
最強の涙腺決壊装置。
否定されたのは、曲冒頭のTrrrrという電子音の後ろで流れるメロディの部分で登場人物が抱いていた「気持ち」「感情」だと思っています。
「最果てのL」と「星空の詩」の間にある、暗号(というよりは機械語に近い位置づけと思っていますが)のない文章にも「此の《気持ちと呼ばれるモノ》を詩にしたい」とありますし、ad921d60486366258809553a3db49a4a=気持ちなのかな、と。
でもって、気持ち=不確か、不明瞭なもの=unknownとすると、私の中ではしっくり。
で、スタダ子は彼氏を奪われたままですし、エリーザベトは一度土に埋めらていますし、人形エリーゼが存在する=幼い頃にエリーザベトとメルツは出逢っているわけですし、発生する「事象」までは否定できていない気がします。
ただ、ゆりかごの女性がちょっとまだ上手く解釈できていないんですけれど(そもそも物語をよく理解していないっていう…)。
否定された「気持ち」は確かにその歌を悲劇的に彩ったものではあります。
でも、それは観測者視点での話で、当の本人たちはその気持ちを持ち続けていること自体が幸せなことであったはず。
それが否定――なかったことにされるのは、やっぱり悲劇だよな、とも思うわけで。
でも一方で。
大切な気持ちを無しにされても、彼女たちは別の幸せ、愛情を見つけて生きていく。
そこに人間の強さを感じ、そういう別の生き方を彼女たちに示してくれた創造主の優しさが見えるようにも感じまして。
否定された世界は幸せが再分配され、逆に不幸になる人もいてモヤモヤするし、ノエルが否定を否定してくれたことはとても嬉しかったんだけど、否定された世界も私は否定したくないんですよねぇ。不思議と。


とりとめない文章ですみません。
一旦はここまで。
自分のためのメモ書きでした。
明日の夜、ストコンの感想で盛り上がるTwitterが楽しみです。
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