新しい Google Cast API のお知らせ
Posted:
2015年7月15日水曜日
[この記事は Nathan Camarillo と David Allison、Google Cast プロダクト マネージャーによる Gogole Developers Blog の記事 "Announcing new Google Cast APIs" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。]
Google Cast を使うと、モバイルアプリを大きい画面やスピーカーで簡単に使えるようになります。Chromecast や最初の Google Cast 端末の開始以来、多くのユーザーに愛されてきました。1700 万もの Chromecast 端末が購入され、15 億回も Cast ボタンがタッチされ、TV を見る方法が変わりつつあります。米国では Chromecast のアクティブ ユーザーが 1 日あたりに見るコンテンツは 2013 年 7 月の開始時点と比べて 66% 増加しています。Chromecast のアクティベートで YouTube の視聴時間は 45% 増加しました。
Google Cast のエコシステムは成長し続けています。Google Cast が組み込まれた新しいエンターテイメント端末で、Chromecast や Android TV 端末からスピーカーやサウンドバーまで、売れ行きは好調です。
Google I/O で公開された、モバイルアプリやゲーム開発者に TV 向けの新しい機能を提供するデベロッパー ツールを紹介します。
Android 画面のキャストはユーザーにとって目新しいものではありませんが、新しい Remote Display API を使うと、モバイル端末と Google Cast 端末で同一コンテンツをミラーリングすることなく、調整され統合されたセカンド スクリーンをモバイル開発者がビルドできるようになります。
Remote Display は iOS と Android どちらでも使用できます。アプリには同じ Google Cast アイコンが表示され、ユーザーが Google Cast 端末を選ぶことができます。Android では CastRemoteDisplayLocalService ヘルパークラスを使って端末に接続し、その後 CastPresentation サブクラスを作成し、 setContentView() をコールしてご希望のコンテンツを表示できます(SurfaceView での直接描画も含め)。 その後 CastPresentation のコンテンツが、接続された Google Cast 端末に送られ、表示されます。iOS では、コアの Google Cast SDK を使ってレシーバーを検出して 1 つに接続し、GCKRemoteDisplayChannel で新しい Remote Display セッションを確立します。その後、アプリでセッションを経由して動画と音声フレーム レートが送られます。Remote Display と既存のレンダリング コードとの統合をサポートするため、OpenGL ES や Metal のアダプターが提供されます。
Remote Display API はすべての Google Cast レシーバーでネイティブにサポートされるため、レシーバー アプリを記載する必要はありません。ただし、Google Cast SDK Developer Console を使って Remote Display App ID を登録する必要はあります。
Driver® Speedboat Paradise の実際の Remote Display について、下図をご覧ください。
Chromecast でのメディア項目 1 つの再生は RemoteMediaPlayer(または CastCompanionLibrary の VideoCastController)でこれまで問題なく処理されていました。このリリースでは RemoteMediaPlayer によってフル メディア キューが追加され、複数の MediaQueueItems をキューに並べることができ、あるアイテムをスキップしたり、繰り返しモードを設定したり、キューを並べ替えたり、 自動再生を可能にしたりできるため、シームレスなメディア再生が実現します。返される MediaStatus は現在のアイテムのキューや新しい OnPreloadStatusUpdatedListener によって補完されるため、次に再生されるコンテンツを表示できるようになります。これで接続されたすべての端末で、キューに並んでいるメディア アイテムの同期されたキューを容易に保つことができるようになり、Google Cast メディアを協力して作成する新しい可能性が開かれます。
上記すべての API は Android では既に使用でき、iOS、Chrome SDK アップデートでは近日中に使えるようになる予定です。
Google Cast API のさらに詳細については、Google Cast Developers Site をご覧ください。 リビングルームでモバイルを活用する皆さんのアイデアを楽しみにしています。
Posted by Yoshifumi Yamaguchi - Developer Relations Team
Google Cast を使うと、モバイルアプリを大きい画面やスピーカーで簡単に使えるようになります。Chromecast や最初の Google Cast 端末の開始以来、多くのユーザーに愛されてきました。1700 万もの Chromecast 端末が購入され、15 億回も Cast ボタンがタッチされ、TV を見る方法が変わりつつあります。米国では Chromecast のアクティブ ユーザーが 1 日あたりに見るコンテンツは 2013 年 7 月の開始時点と比べて 66% 増加しています。Chromecast のアクティベートで YouTube の視聴時間は 45% 増加しました。
Google Cast のエコシステムは成長し続けています。Google Cast が組み込まれた新しいエンターテイメント端末で、Chromecast や Android TV 端末からスピーカーやサウンドバーまで、売れ行きは好調です。
Google I/O で公開された、モバイルアプリやゲーム開発者に TV 向けの新しい機能を提供するデベロッパー ツールを紹介します。
Google Cast Remote Display API(ベータ版)
モバイル開発者が画面密度の濃いアプリやゲームを作成し、Android や iOS 向けの Google Cast Remote Display API を使って Google Cast レシーバーに簡単に送ることができるようにしています。Android 画面のキャストはユーザーにとって目新しいものではありませんが、新しい Remote Display API を使うと、モバイル端末と Google Cast 端末で同一コンテンツをミラーリングすることなく、調整され統合されたセカンド スクリーンをモバイル開発者がビルドできるようになります。
Remote Display は iOS と Android どちらでも使用できます。アプリには同じ Google Cast アイコンが表示され、ユーザーが Google Cast 端末を選ぶことができます。Android では CastRemoteDisplayLocalService ヘルパークラスを使って端末に接続し、その後 CastPresentation サブクラスを作成し、 setContentView() をコールしてご希望のコンテンツを表示できます(SurfaceView での直接描画も含め)。 その後 CastPresentation のコンテンツが、接続された Google Cast 端末に送られ、表示されます。iOS では、コアの Google Cast SDK を使ってレシーバーを検出して 1 つに接続し、GCKRemoteDisplayChannel で新しい Remote Display セッションを確立します。その後、アプリでセッションを経由して動画と音声フレーム レートが送られます。Remote Display と既存のレンダリング コードとの統合をサポートするため、OpenGL ES や Metal のアダプターが提供されます。
Remote Display API はすべての Google Cast レシーバーでネイティブにサポートされるため、レシーバー アプリを記載する必要はありません。ただし、Google Cast SDK Developer Console を使って Remote Display App ID を登録する必要はあります。
Driver® Speedboat Paradise の実際の Remote Display について、下図をご覧ください。
Autoplay and Queuing API
Autoplay and Queuing API を使うと、コンテンツ キューを作成し、最初の動画が再生終了しつつあるタイミングで 2 つめの動画のバッファリングを開始できます。これで再生が継続的に行われ、視聴時間を大幅に増やすことができます。セッションごとの視聴時間は 10% ~ 20% 以上の増加が見込まれます。Chromecast でのメディア項目 1 つの再生は RemoteMediaPlayer(または CastCompanionLibrary の VideoCastController)でこれまで問題なく処理されていました。このリリースでは RemoteMediaPlayer によってフル メディア キューが追加され、複数の MediaQueueItems をキューに並べることができ、あるアイテムをスキップしたり、繰り返しモードを設定したり、キューを並べ替えたり、 自動再生を可能にしたりできるため、シームレスなメディア再生が実現します。返される MediaStatus は現在のアイテムのキューや新しい OnPreloadStatusUpdatedListener によって補完されるため、次に再生されるコンテンツを表示できるようになります。これで接続されたすべての端末で、キューに並んでいるメディア アイテムの同期されたキューを容易に保つことができるようになり、Google Cast メディアを協力して作成する新しい可能性が開かれます。
Google Cast 向け Game Manager API
昨年 11 月以降、TV 画面にゲーム(ゲームボード、レース場、ダンスフロア、トリビアクイズなど)を Cast で表示できるようになりました。皆でリビング ルームに集まってモバイル端末を自分のゲーム コントローラとして使い、ゲームを楽しめるようになっています。今回、開発者がマルチプレイヤー ゲームを作成するプロセスを簡略化する新しい Game Manager API をリリースします。大勢が集まるような場合に全員の端末でゲームの状態を簡単に同期できるようにするため、Google Play サービス 7.5 で Cast Game Manager API が導入されます。この API は GameManagerClient クラスから Android で使用でき、iOS、Chrome、その他のレシーバーでも使うことができますが、メッセージを送信したりすべての接続されたクライアントやレシーバーで状態を変更したりできます。すべての送信メソッドには特定のプレイヤー ID を含むメソッドがあり、複数のプレイヤーが 1 つの送信デバイスを共有できるようにします。上記すべての API は Android では既に使用でき、iOS、Chrome SDK アップデートでは近日中に使えるようになる予定です。
Google Cast API のさらに詳細については、Google Cast Developers Site をご覧ください。 リビングルームでモバイルを活用する皆さんのアイデアを楽しみにしています。
Posted by Yoshifumi Yamaguchi - Developer Relations Team