07月14日 17時24分
東海道新幹線で男がガソリンをかぶって火をつけた事件を受けて、JR東日本は東北新幹線などの一部の列車で、防犯カメラで常時、客室内を撮影することを検討することになりました。
6月30日、神奈川県内を走行中の東海道新幹線の車内で男がガソリンをかぶって火をつけ男と乗客の女性が死亡したほか、28人が重軽傷を負いました。
JR東日本の冨田哲郎社長は14日、東京都内で開いた定例の記者会見で「プライバシーの観点からの検討も踏まえた上で防犯カメラでの撮影をできるだけ早く実現したい」と述べ、安全対策の強化を図るため、防犯カメラで常時、客室内を撮影することを検討する考えを明らかにしました。
撮影が検討されるのは東北・秋田・北陸の各新幹線で使用されているE5系、E6系、E7系と呼ばれる車両です。
これらの車両は全体のおよそ半分にあたり、すでに客室内に防犯カメラが設置されていますが、車内の非常ボタンが押されたら撮影が始まる仕組みで、平常時は撮影していないということです。
このほか、JR東日本の各新幹線では、およそ6割の列車でデッキに防犯カメラが設置され、これらは常時、乗降口付近を撮影しているということです。
新幹線の防犯カメラをめぐっては、事件を受けてJR東海とJR西日本が平成28年度から順次、現在ある車両の客室内にカメラを設置する方針を明らかにしています。
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