20150714verheyen

 私が電子版を購読しているソヴスポルト出版の『フットボール』誌(2015年7月7-13日号)に、面白い記事が出ていた。ちょっと読み方に自信がないのだが、ライモンド・ヴェルヘイエンという名前のオランダ人のフィジカルコーチがおり、同氏はヒディンクの部下として2008年のユーロでロシア代表チームで働いた経験を持ち(ゼニト・サンクトペテルブルグのスタッフだったこともあるようだ)、そのヴェルヘイエン氏がロシア代表の現在の苦境について『フットボール』誌のインタビューに応じているのである(最近、本を出したらしく、その内容を小出しにするようなインタビューだが)。

 同氏の発言で私が興味を持った第1の点は、ロシア代表選手の飲酒癖がパフォーマンスの悪さに繋がっているという指摘である。ヴェルヘイエン氏いわく。ヒディンクの下で働いたロシア時代は素晴らしかったが、唯一問題だったのはロシアのプレーヤーのアルコール摂取である。ロシアには大きなポテンシャルがあるはずだが、これといったタレントが出現しないのは、不摂生なアルコールの摂取が大きな原因である。指導者、選手問わず、ロシアのサッカー界全体がそうだ。ロシア人が「一杯やる」と言えば、それは必然的にウォッカのことであり、ゆえにビールなどは水くらいにしか思わず、ビールなんて飲んでも何の影響もないと信じ込んでいる。しかし、それはとんでもない間違いであり、ハイレベルなアスリートにとっては、ビールは体に否定的な影響を及ぼすのだ。特に試合後の回復を遅らせる。10年前なら、西欧のビッグクラブでも試合後に飲んでいたかもしれないが、今では皆無である。以上のようにヴェルヘイエンは指摘している。

 もう一点、ヴェルヘイエンは、最近のロシア代表の低迷について、カペッロ監督は典型的なクラブ型の指導者であり、代表監督には向いていないと断言する。クラブの監督はいわば教師であるが、代表では教育をしている時間はなく、モティベーターであることが求められる。その点、カペッロは戦術を教える教師であり、クラブ監督なら世界一にもなれるが、代表監督としては即刻見切りをつけるべきだ。クラブ・代表のどちらでも結果を出せる最高の監督はモウリーニョである。以上がヴェルヘイエンの主張であった。

 なお、報道によれば、7月15日にカペッロはモスクワに赴き、ロシア代表の監督から退任する運びのようだ。後任にはCSKAのL.スルツキー監督らの名前が挙がっている。→とか何とか言っていたら、15日を待たずして、ロシアの報道で、ロシア・サッカー協会とカペッロ監督がすでに契約解除について合意したということが伝えられている。こちらの記事によれば、V.ムトコ・スポーツ相は、新監督は国内の専門家がいいと述べたそうである。ロシア代表監督の交代問題につき、詳しくは明日整理してお伝えしたい。


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