日本のベンチャー企業が先日公開した、Googleの人工知能「Deep Dream」を誰でも利用できるWebインタフェース(関連記事)。こちらがサービス開始1週間で約22万枚の画像が投稿される盛況となっています。
全体のアクセスの93%は日本国外のもので、提供元のオズミックコーポレーション(VR関連技術の研究会社)とイントロンワークス(筑波大発ベンチャー)も想定外の反響だったとのこと。
一方で、画像加工処理に用いるアルゴリズムはマシン負荷が非常に高く、1枚の加工に10分以上かかるという問題も。当初は数台のマシンで運用していましたが、とても追いつかないことから、クラウド上に200以上のCPUを用意して分散処理する方式に変更。それでも大量の画像が処理待ちになる状況が続いていました。
そこで両社は、新たに人工知能グリッドネットワークシステムを開発。サイトユーザーに参加を呼びかけました。これは参加者のPCリソースの一部を他ユーザーの画像加工に利用するもので、インストールすると自身がアップした写真も優先処理してもらえます。すると、配布開始から8時間で92台・計228CPUコアがネットワークに参加! 処理能力が倍増しました。現在は400以上のCPUコアによって稼働しているそうです。
同ネットワークは人工知能研究者へ提供する可能性もあるとのこと。
(高橋史彦)
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