NASA:無人探査機 今夜8時50分ごろ冥王星に最接近

毎日新聞 2015年07月14日 10時27分(最終更新 07月14日 16時14分)

米無人探査機「ニューホライズンズ」が最接近直前に撮影した冥王星(右)と最大の衛星カロン=NASA提供
米無人探査機「ニューホライズンズ」が最接近直前に撮影した冥王星(右)と最大の衛星カロン=NASA提供

 米国の無人探査機「ニューホライズンズ」が日本時間の14日午後8時50分ごろ、世界で初めて冥王星に最接近する。米航空宇宙局(NASA)は最接近を前に、11日に撮影した冥王星の最新画像を公開した。

 冥王星は太陽から最も遠い惑星の海王星のさらに外側を回る天体で、現在、地球から約48億キロ離れている。NASAによると、冥王星の大気などの影響で、地上からの観測では正確な大きさの推定が難しかったが、最接近直前の観測で、直径が地球の約5分の1の2370キロと分かった。

 これまでの推定より密度がやや小さく、氷が多いと考えられるという。最大の衛星カロンの直径は1208キロと判明した。

 ニューホライズンズは最接近時には冥王星の地表から約1万2500キロの高度を秒速約14キロの猛スピードで通り抜けながら、地表や大気を観測する。【大場あい】

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