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岩手県矢巾町(やはばちょう)の中学2年の村松亮君(13)がいじめを苦に列車に飛び込んで自殺したとみられる問題で、複数いる加害者の中でも主犯格とみられる少年が、スノーボーダー 遠洞柚太(えんどう ゆた)だということが分かった。多くのネットニュースや、まとめサイトがこぞって実名を報じた。
村松君は、遠洞らに砂をかけられたり、殴られたりする姿をたびたび目撃されていた。その前後に「ずっと暴力、ずっと悪口、やめてといってもやめないし、休みたい」、「悪口を言ったり、仲間はずれにしたり、暴力をふるう人がいる」と担任に提出する『生活記録ノート』に書いていた。しかしながらSOSは届かず、村松君はいじめを苦に電車に飛び込むと自ら若い命を絶った。

同級生らのネットリークで主犯格として浮上したのが、スノーボードキッズ 遠洞柚太。自宅の庭には専用トランポリンがあり、ジャンプの感覚はここで磨いたようだ。自宅から200km離れた「東北クエスト」にも度々通い、今年行われた同施設の大会ではバックサイドダブルコーク1080とフロントサイドダブルコーク900で勝ちあがり、日本最大級のスロープスタイルコンテスト「SLOPESTYLE」への出場切符を見事手にしている(結果は予選敗退)。同じく3月には日本最大のスーパースパインとキッカーのコンテスト「AIRMIX」にも出場したが、予選敗退している。

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この事がネット上で話題になると、東北クエストとSLOPESTYLEのサイトでは、遠洞に関する情報が削除され、現在は閲覧できない状態となっている。

「いじめられっ子」がスノーボードに熱中し、数年後、オリンピックにも出場、翌年には世界の頂点にも立った。そしてスノーボードをもっと盛り上げたいとトップで活躍しているライダーがいるかと思えば、殺人にも近い凶悪事件を起こした「いじめっ子」は、悲しくも同じスノーボーダーだったようだ。

亡くなられた村松亮君のご冥福をお祈りいたします。


▼ネット上では加害者の実名報道を含む、真実の追求を請願する署名運動が行われている


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