レアメタル王・中村繁夫の「スレスレ発言録」

中国バブルの崩壊は、これからが本番だ

中国市場の「危ない構造」が悲劇を招いている

株価が急反発して喜ぶ中国の個人投資家。だがバブル崩壊はこれからが本番だ(写真:Imaginechina/アフロ)

中国史上「最大のバブル崩壊劇」が始まった

この連載で昨年あたりから何度も警告を鳴らしてきたが、案の定、上海証券市場で大暴落が始まった。

当局の対策もあって株価は反発しているが、私に言わせれば、「いよいよ中国の史上最大のバブル崩壊劇の開幕」である。

5~6月にも大暴落の予兆はあった。中国ビジネスを始めてから、出張は通算200回を優に越えたが、この2カ月というもの、中国に出かけると、どこの省でも例外なく株の取引の話題ばかり。取引先の幹部も職員もビジネスはそっちのけで毎日、株式市場の上げ下げに一喜一憂している有様だった。

今の中国は、かつて平成バブル(日経平均のピークは1989年の12月29日の3万8915円)の時に日本が経験したのと同じ、典型的なバブル崩壊現象の入口にいると考える。

日本も、平成バブルの時は、サラリーマンもいわゆるOLも証券会社の前に集まって大盛況だった。

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