戻らないはずの過去が取り戻せるとしたら…
時間を超えて、少女が選ぶ未来とは―!?
「バケモノの子」の公開記念3週連続スペシャル第3弾に登場するのは、日本アカデミー賞最優秀アニメーション賞に輝いた爽快な青春ドラマ。スタジオ地図・細田守監督ファンの間では「おおかみこどもの雨と雪」や「サマーウォーズ」よりも好きな作品との声もよく聞かれる感動作だ。
主人公は、時空を飛び越えるパワーを手に入れた高校生の少女・真琴。深い考えもないままに、小さな欲求に従って過去と現在を行き来するうちに思いがけない真実へと導かれていく。真っ直ぐだけどちょっと自分勝手なヒロイン・真琴をはじめ、同級生の男子・千昭や功介など、登場人物がとにかく魅力的。恋に、将来に、不器用に悩む少年・少女たちの姿は、青春のみずみずしさにあふれている。
夏休み直前の清々しい青空やちょっと切ない夕暮れ時の風景など、季節を感じさせる映像美も必見! 戻らないはずの過去が取り戻せるとしたら…あなたはどうしますか?少女の一度きりの夏―まぶしすぎる一瞬の輝き、大切なことを思い出させてくれるキラキラした感動の物語!
真琴(仲里依紗)は高校2年生。春に転校して来たばかりの千昭(石田卓也)と医者の息子で秀才の功介(板倉光隆)という2人のクラスメイトと、放課後に野球をしたり、カラオケをしたりする毎日が永遠に続けばいいと願っている、ごく普通の女の子だ。
その日は真琴にとって、とことんついていない日だった。朝から寝坊はするし、小テストでも家庭科の調理実習でも失敗ばかり。挙句の果てに理科の実験室で謎の人影の正体を知ろうとして派手に転んでしまう…。そして帰り道。叔母の和子(原沙知絵)のところに寄ろうと自転車を漕いでいた真琴は、ブレーキの故障で踏切に猛スピードで突っ込んでしまった!…はずが、目覚めたら目の前にあったのは、事故直前の風景。真琴の話を聞いた和子は、年頃の女の子には良くあることだとニッコリ。真琴は、時間を飛び越える「タイムリープ」の力を手に入れたのだ!!
すぐに時間の飛び方を覚えた真琴は、妹に食べられたプリンを取り返したり、調理実習の失敗を同級生の高瀬(松田洋治)に押し付けたり、カラオケを半永久的に楽しんだり。好き放題に新たな能力を楽しんでいたが、そんなある日、功介が後輩の女子から告白された話の流れで、千昭から突然告白されてしまう! 動揺した真琴は時間を何度も行き来して、千昭の告白を“なかったこと”に…。その後、彼女が散々時間を操作したせいで、高瀬がイジメの対象になるなどの思わぬ事態が発生し…。そして真琴が冒険の果てにたどり着いた驚きの真実とは―!?
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