07月13日 12時25分
広島市に本社がある広島電鉄は、経済成長が急速に進み、公共交通機関の整備が課題となっているミャンマーに路面電車を譲り渡すことになり、車両を運び出す作業が13日から始まりました。
ミャンマーに譲り渡されるのは、広島電鉄の路面電車のうち、廃車となる昭和25年製造の1台と昭和38年に製造された2台のあわせて3台です。
13日は、広島市中区にある江波車庫で昭和38年製造の車両を運び出す作業が行われ、車両はクレーンでつり上げられ大型トレーラーに積み込れていました。
ミャンマーでは経済成長が急速に進むなか、最大の都市、ヤンゴンで車が急増し、交通渋滞が深刻化しています。
こうしたなかで、ミャンマーの国鉄は、ヤンゴン市内の一部の路線を電化して路面電車を導入することになり、運行エリアが広く、70年前に被爆した車両から最新型までさまざまな車両の整備のノウハウを持つ広島電鉄に協力を要請していました。
国土交通省によりますと、ミャンマーには、日本からディーゼル車などおよそ200両が譲り渡されていますが、路面電車が譲渡されるのは初めてだということです。
路面電車は今月中に搬出され、神戸港からミャンマーまで運ばれたあと、今年10月から運行を始めるということです。
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