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太陽が沈み始め、道行く人は家へと足を速めている。 丹羽さつきもその一人だ。 「遅くなったわね・・・」 顔を曇らせ溜め息混じりにもらしたさつきの声は、茜色の空に消えていく。 そんな彼女の前に若い男の二人組が忽然と現れた。 頭はそれぞれ金色と茶色に染め、両耳にピアスをした二人はどちらも軽薄そうな笑みを浮かべている。 「ねえねえ、そんな顔しちゃってどうしたの?」 「・・・何の御用ですか?」 さつきの表情は強張り、声も冷たい。 対して二人は笑みをさらに深くしただけだった。 (今回の獲物は絶対に逃がねえ) 二人の意見は──頭の中でだが──見事に一致していた。 ぱちりとした目にすらっとした鼻、ふっくらとした愛らしい唇。 髪を後ろで一つで束ねている色白の彼女は、文句無しの美少女だ。 これだけでもナンパ師は放っておかないだろうが、彼女が着ている制服もポイントが高い。 水色のブレザーに紺碧のスカート、胸元に赤いリボン。 これは県内でも有名な名門校の制服だった。 名門校に通う美少女──男に声を掛けられるのも無理はない。 スカートとお揃いのハイソックスや、スカートの丈が膝の上まであるのが減点対象だったとしてもだ。 二人の男は自分達なら落とせると自惚れていた。 さつきが冷たい態度を示すのは、単に照れているだけだと勘違いしているのだ。 それにもし拒絶しても力ずくで物にする。 この道は人通りが少ないので、彼女が誰かに助けを求める心配も少なかった。 あらゆる状況が二人の有利を示していた──少なくとも彼等の頭の中では。 「僕達と遊びに行こうよ」 「嫌な事を忘れてさあ〜」 二人の口から飛び出したのは、さつきでなくとも呆れるような文句だった。 「嫌です」 さつきは二人に少しだけ哀れみを覚えながらもきっぱりと拒否した。 その途端、二人の雰囲気が微妙に変わった。 「何でそうすかした顔するの〜?」 「楽しい事逃げちゃうよ〜?」 相変わらず笑みを浮かべているが、二人のこめかみは微かに震えている。 「貴方達と行きたいとは思えません。そもそも人の顔をどうこう言う前に、自分の顔を見たらどうですか?」 さつきの口からは氷の破片が飛び出し二人に突き刺さる。 数秒後、二人の顔がみるみるうちに赤くなっていった。 「何だと?顔が良いからって調子に乗ってんじゃねえぞ、ドブスッ!」 「てめえは黙って俺達について来りゃ良いんだよ」 本性見たり──今にも飛び掛ってきそうな二人を見て、さつきは溜め息をついた。 「何時までもすかしてんじゃねえよっ!」 溜め息が癪に障ったのか、金髪がさつきの左側から飛び掛ってきた。 彼女はそれを横にかわすと、男の足を思いっきり払った。 鈍い音を立てて金髪は無様に転倒した。 「てめえっ!!」 茶髪は怒声を上げると、さつきに殴り掛かってきた。 さつきは持っていた鞄を放し、大振りの右ストレートを屈んでかわす。 驚く茶髪の懐に素早く飛び込むと、胸倉と袖を掴んで背負い投げの要領で投げた。 「かはっ・・・」 アスファルトに背中を叩きつけられた茶髪は、微かに苦鳴をもらした後動かなくなった。 「こ、この野郎・・・」 立ち上がった金髪の顔に、相棒をやられた驚きと怒りが広がっている。 名門校の制服を着ているとは思えないさつきの動きに圧倒されたのかもしれない。 金髪は手でズボンのポケットからナイフを取り出すと、さつきの目の前に突き出した。 さつきは眉をひそめ、怯えたかのように一歩下がった。 それを見た男は、己の優位を確信した。 「へへへ・・・綺麗な顔に傷をつけたくなきゃ大人しくついてきな」 「嫌よ」 「何い?」 勝利の笑みが凍りつき、直ぐに怒りへと変わった。 「そうか・・・何時までも調子に乗ってんじゃねえっ!」 金髪はいきなりナイフを右から左に滑らせた。 それを読んでいたのか、さつきはバックステップで刃をかわす。 「ちっ」 舌打ちをしながら金髪は踏み込み、手首を返してもう一度切りつけようとした。 しかしその途中で、さつきの左手が男の右手首を掴んだ。 「くそっ」 金髪が悔しがるのと同時に、さつきは相手に背中を向けた。 「うおっ!?」 必然的に腕をひっぱられる形になった男は、よろめいた。 さつきはその隙に左腕を滑らせ、男の手首を思いっ切り蹴り上げた。 「ぐあっ!」 強烈な一撃に男の手は痺れ、ナイフを落としてしまう。 男が何かを考えるよりも早く、さつきは男の腕をぐいっとひっぱる。 更に前に出た男の脇腹にさつきの飛び膝蹴りが命中した。 「がっ・・・」 男は左手で脇腹を抑え、呻きながらその場に屈み込んだ。 「鳩尾を外したわね・・・」 さつきは不満そうに呟くと、右足を高々と上げて金髪の脳天に踵落としを炸裂させた。 金髪がもう少し顔を上げていれば、或いはスカートの中が見えていたかもしれない。 「下衆」 さつきは倒れた男達にそう吐き捨てると、鞄を拾ってその場を立ち去った。 家が見えてきたところでさつきの足は止まった。 水色のブレザーに紺碧のズボン、赤いネクタイ──同じ学校と思しき少年が、塀にもたれかかって携帯で誰かと話をしていた。 (あれ・・・?) よく見るとその少年には見覚えがある事に気付いた。 「北村君・・・?」 頭に浮かんだ名前を口にすると、少年──北村聡志(きたむらさとし)は彼女の方を向いた。 「よっ、お帰り」 聡志は携帯をしまいながら朗らかな挨拶をする。 それに対してさつきは聡志への疑念が湧きあがる。 (もしかして待ち伏せていたの?) そう考えただけで、聡志を見る目が冷たくなる。 自意識過剰かもしれないが、さっき二人組を片付けたばかりでは無理もなかった。 「そこで何をしてるの?」 表面上はそっけないが、何時でも攻撃出来るように心構えをした。 「いや、ちょっと丹羽さんを待ってたんだよ」 何も知らない聡志は呑気に答える。 さつきの両目が剣呑な光を帯びたが、聡志は気にも止めず爽やかな笑みを浮かべている。 「・・・それで?何の用?」 「実はな・・・“北村聡志の事を思い出して”欲しくてね」 「あ・・・」 一瞬、さつきのあらゆる動きが止まり、聡志はにやりと笑った。 そして次の瞬間には彼女は目の前の少年が親戚であり、本当の兄弟のように仲が良く、そして今彼女の家に下宿しているという事を“思い出した”のだった。 「・・・思い出した?」 「う、うん・・・」 さつきは顔を背けて頷いた。 声もさっきとは違って柔らかくなっている。 今まで忘れていた事に罪悪感を感じているのだろう。 「気にしなくて良いよ」 「ごめんね・・・」 「良いってば」 さつきは逃げるように、聡志はそれを追うように家の中に入っていった。 「ただいまー」 「ただいまー」 まずさつきが、一瞬遅れて聡志が入って来る。 それからもう一瞬遅れてさつきの母親、かなえが台所から顔を出した。 「二人共お帰りなさい」 既に聡志の事を“思い出した”彼女は、優しい笑顔を二人に向ける。 「お母さん、ご飯は?」 靴を脱ぎながら訊ねるさつきの口調には、子供っぽい響きがある。 無意識のうちに甘えているのかもしれない。 「もう直ぐ出来るわよ。着替えてらっしゃい、聡志君もね」 「うん」 かなえの姿が消えると、さつきは階段を上り始めた。 「さつき」 「何?」 呼び止められたさつきは不思議そうに聡志の方を向いた。 彼の事を忘れていた負い目はもう持っていないようだ。 「しほりさんとおじさんに俺の事を思い出すように言ってくれないか?」 しほりとはさつきの二つ上の姉だ。 さつきは一瞬ぽかんとしたが、次の瞬間には微笑んでいた。 「ふふふ・・・忘れられてるか、心配なんだ?分かった言っとくわ」 さつきは納得したように何度も頷きながら階段を上っていった。 一方の聡志は台所の手前で左に折れ、来客用の寝室に入った。 散らかった部屋の一角に鞄を置くと、聡志は大きな溜め息をついた。 さつきが着替えて階段を下りていると、玄関の扉が開いてしほりとその父の健二が入って来た。 「あ、二人共お帰りなさい」 「「ただいま」」 異口同音で答えた二人は、さつきが不自然な程にこやかな事に気付いた。 二人は示し合わせたかのように顔を見合わせると、目で会話した。 (さつき、どうしたのかしら?) (さあ?分かる訳がないだろう?) (父さんが訊いてよ) (・・・お前が訊いた方が答えてくれると思うぞ) もっともな意見にしほりは納得してしまった。 仕方無しにおずおずと口を開く。 「さつき、にやにやしてどうしたの?気味が悪いわよ」 その言葉を待ってましたとばかり、さつきは軽く息を吸い込んだ。 「二人共“北村聡志の事を思い出して”ね」 「「あ・・・」」 二人の口から同じ音がもれ、動作が停止する。 さつきはにこやかなまま訊ねる。 「・・・ねえ思い出した?」 「・・・ええ」 「・・・ああ」 二人はばつが悪そうな顔をしながら頷いた。 「どうして忘れてたのかしら」 「何でだろうなあ」 靴を脱ぎながらしほりは小首を傾げ、健二は頭を掻いた。 しかし親戚をフルネームで呼んだ不自然さには誰も考えが及ばなかった。 「さ、ごはんよ」 「ええ」 「ああ」 しほりと健二は着替えもせずさつきと台所へと向かった。 丹羽家では何よりも一家団欒を優先する。 そして、他の者を待たせる事こそもっとも忌避すべき事だった。 「今日は何なんだ?」 「さあ」 さつきは肩を竦めた。 「あたしもさっき帰って来たばっかりだし」 「そうか」 健二ばかりかさつきまで残念そうに溜め息をついた。 丹羽家の者は案外食いしん坊揃いなのかもしれない。 分からないのなら匂いで判別するしかないが、閉め切っている所為か全く漂ってこない。 「二人共、少しくらい我慢しなさいよ。あさまし過ぎるわよ」 しほりの冷ややかな発言に、あさましき二人は首を竦めた。 多分反省はしていないし、したとも思っていないだろう。 流しやコンロと平行するように縦長のテーブルがあり、椅子が五脚置かれている。 その一つ、入り口から一番近い席に聡志は腰を下ろしていた。 対照的にかなえが忙しそうに動き回り、白いテーブルクロスの上に皿が置かれていく。 「おお」 台所に充満した匂いに健二は感嘆の声を上げた。 「あら?あなた、今日は早かったんですね」 そう言いながらもかなえの動きが止まる事はない。 「もう出来ますから、座って待ってて下さいね」 「ああ」 健二は頷いて一番奥に座る。 「さつきとしほりも良いから座ってて」 「うん、ごめんね」 手伝わなかった事を謝りながら、さつきは聡志の前に、しほりは聡志の隣に座った。 「良いのよ、はいお待たせ」 両手に持っていた皿を置くと、かなえも空いている椅子に座った。 「それじゃ食べようか」 健二の声と共に五人は手を合わせた。 「「「「「いただきます」」」」」 団欒を目的とした食事は騒々しいという訳ではないが、それでも比較的賑やかだ。 主に話すのはさつきとしほりで、他の三人が聞き役に回る。 話の内容はほとんどが学校や勉強、人間関係についてだ。 そうする事でストレスを発散しよう、と提案したのはかなえだった。 ストレス発散が目的なだけに愚痴になっている事が多いが。 本末転倒だとは誰も口にしない。 食事を終えるとかなえ達が淹れたコーヒーを飲む。 はっきり言ってここまでは全員の義務だ。 「・・・ところでさつき」 健二は不意に改まった顔をして、コーヒーカップを置いた。 「最近はどうなんだ?」 「どうって・・・普通だけど?」 父親の問いにさつきは不思議そうな顔をした。 何が言いたいのか、分からなかった。 学校での事はさっき話したばかりだったからだ。 「お前としほりは最近起きるのが遅いじゃないか?」 「うっ・・・」 さつきが軽く呻いたのを見て、健二は溜め息をついた。 どうやら娘の痛いところを突いたらしい。 「一体何をしてるんだ?しほりもだ」 「別に何もしてないわ」 しほりが挑むような目で健二の方を見る。 「私も・・・」 さつきが追従したが、こちらは弱々しいものだった。 「じゃあ何で起きられないんだ?」 咎めるような視線を向けられたしほりは肩を竦めた。 「さあ?目は覚めるんだけどね、体がだるくて起きられないのよ」 「あれ?それ、私もよ?」 さつきは驚いて姉の顔を見る。 「え?さつきも?」 しほりも流石に驚いた顔をした。 「どういう事かしら?」 顔を見合わせる姉妹に、黙っていたかなえが口を開いた。 「もしかして、病気・・・?」 「え?」 二人の顔に動揺が走った。 「まさか・・・」 二人はぎこちない笑みを浮かべ、否定しようとした。 それを見ていた聡志が口を開く。 「あのさ、単に夜更かしのし過ぎじゃないのか?」 「「「「・・・え?」」」」 四人は間が抜けた顔をして聡志を見た。 「夜更かしをしてるのか?」 訊ねた健二は複雑な表情をしている。 何もしていない、と言い切っていたしほりは肩を竦めた。 「そうよ。勉強してるの」 何か文句があるか、と言わんばかりに他の四人を見回す。 「・・・なるべく早く寝ろよ」 健二は心の中で溜め息をつきながら言った。 しほりは頷きはしたものの、反省は全くしていないだろう。 「さつきもね」 気力が萎えたのか、さつきに対してはその一言で済ませてしまった。 「それよりね、聡志君こそ授業中に寝るのを止めなさいよ」 「ごほっ、ごほっ、ごほっ」 動揺してむせ込んだ聡志を、さつきとしほりは軽く睨んだ。 「いや、それは・・・」 「「「「それは?」」」」 「うっ・・・」 四人の言葉と視線が突き刺さり、何も言えなくなった。 「本当なのか?」 詰問するかのような健二の声に、迫力がこもっている。 かなえも驚いた顔をして見つめている為、聡志がはぐらかすのは不可能だろう。 「いかがわしい夢でも見てるんじゃない?」 しほりが冷ややかに言い放ち、さつきも意地の悪い笑みの浮かべている。 二人共夜更かしをばらされた事を根に持っているらしい。 「聡志君もちゃんと夜に寝るんだぞ」 「はい・・・」 観念したのか、聡志は素直に頷いた。 さつきが勝利の笑みを浮かべたのは見逃さなかったが。 ・・・やがて団欒も終わり、五人はそれぞれやらなければならない事をする為に席を立った。 零時半。 少なくともかなえと健二は寝ている時間だ。 聡志はデジタル式の腕時計で時間を確認すると、自分の部屋を出た。 小さな明かりが廊下や階段の上に点けられているので、手探りで上る必要はない。 聡志は木の階段が音を立てないように慎重に上っていく。 上がったところに洗面所とトイレがあり、左に折れると四人の部屋へ続く。 聡志は物音一つ立てないように、まずかなえと健二の寝室を通過した。 起こしても問題はないが、余計な手間が掛かるからだ。 より慎重に歩いていくと、さらにドアが二つ見えてきた。 手前がさつきの部屋で奥がしほりの部屋だ。 聡志は皐月の部屋のドアを二回ノックした。 少しの間があってドアノブが回り、さつきが姿を見せた。 「どうしたの?」 不思議そうな顔をする彼女は、オレンジ色のパジャマを着て左手に本を持っていた。 「中に入っても良いか?」 「え?うん、良いよ」 さつきは何の躊躇いもなく聡志を部屋へ入れた。 部屋に入って最初に視界に飛び込んで来るのは、ピンク色のカーテンだろう。 そして左はにベッドがあり、ピンク色のカバーが掛けてある。 右にあるのは机で、教科書や参考書、問題集が置かれている。 机の隣には部屋と同じ高さのタンスがあり、その手前には本棚があった。 本棚の上にはカレンダーと時計があるが、他には小さなティディベアがベッドの下に置かれているくらいだった。 さつきはベッドに腰を下ろしたが、聡志は一歩入ったところで立ち止まった。 「勉強は?」 「予習も復習もしたわ。それで何か用?」 さつきは聡志の方を向くと、聡志は一歩踏み出す。 「“ヤドカリの家”」 その言葉を聞くと、さつきの表情が虚ろになった。 腕もだらりと下がり、持っていた本が床に落ちた。 聡志はゆっくりとさつきに近付いていくと、彼女をベッドに寝かせる。 「私の声が聞こえますか?」 聡志は屈みこんでさつきの耳元で囁いた。 「はい・・・聞こえます・・・」 さつきは問いにゆっくりと答えた。 「あなたは今、太陽に照り付けられています。暑苦しくて、着ている物を脱がないととても耐えられません。さあ着ている物を脱ぎましょう」 さつきは暑苦しそうな顔をしながら、横向きになって上のボタンを外し始める。 やがて白い肌とピンク色のブラに包まれた小ぶりな胸が、くびれた腰が現れる。 次にさつきはズボンを脱ぎ、ブラと同じ色のショーツ、白く引き締まった脚が現れた。 「まだ着ている物がありますね、それを脱ぐと暑苦しさからにげられます。さあ脱いでしまいましょう」 さつきは横向きになったままブラを外し、ショーツも脱いだ。 聡志はさつきが脱いだ物を回収してベッドの下に置くと、生まれたままの女体を視姦した。 特にピンク色の乳首や乳輪、うっすらと生えた毛を。 「何度見ても良いな・・・」 聡志は感想をもらすと、再び屈みこんでさつきの耳元に口を近付けた。 「私は今からあなたのクリトリスに触れます。私はクリトリスしか触れません。私が触れたところがあなたのクリトリスです」 聡志の指がさつきの左肩を軽くなぞる。 「ん・・・」 さつきは甘い声をもらした。 指は左肩から腕をなぞり、肘へと移動する。 「ん・・・はあ・・・」 軽く眉間に皺をよせると、顔を少し動かした。 (だいぶ感じやすくなってるな) 聡志は満足そうな笑みを浮かべると、肘をぐりぐりする。 「ひゃっ、あっ・・・ああっ・・・」 さつきは軽く仰け反った。 顔や体が赤くなり始め、息も荒くなっている。 そこで聡志は立ち上がり、後ろからさつきの股間を覗き込んだ。 綺麗な色をした部分は、しっとりと濡れていた。 「まだまだだなぁ」 にやにやしながら軽く曲げられた脚に手を伸ばし、太腿を擦るように触った。 「ふあ・・・あっ・・・あっ、あっ」 愛液が溢れてくるのを見物しながら続けていると、不意に脚が閉じられてしまった。 「ちっ」 聡志は舌打ちをすると、太腿を強く押した。 「ああっっ・・・」 さつきは体を震わせた。 イってしまったのだ。 既に硬くなっていたが、聡志は立ち上がって横に移動した。 まだまだ止める気はないらしい。 今度はツンと立っている右の乳首を触った。 「んっ・・・」 イったばかりにも関わらず、さつきは声を上げた。 くりくりと乳首を指先でこね回す。 「はあ・・・んんっ・・・ああっ」 いやいやをするさつきを見て、乳首を指で弾き始めた。 「ひゃんっ・・・あっ・・・ああっ」 さつきの体は再び震え出す。 それを知った指の動きが速くなった。 「あああっっ」 やがてさつきは再びイってしまった。 股間からは愛液が溢れ、カバーにシミを作った。 「ふ・・・」 聡志はしばらくの間ぐったりとしたさつきを眺めていたが、また耳元に口を近付けた。 まだまだ楽しむつもりなのだ。 <後書き> ・・・・・・取り敢えず、少しは作風を変えてみようと。(汗) ・・・失敗しています。(汗) ・・・・・・・・・あまり深く考えないで下さい。(汗)
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