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ヘルパンギーナ流行の兆し、患者8週連続増- 西日本中心に感染拡大 | 医療介護CBニュース

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2015年07月14日 12時00分

ヘルパンギーナ流行の兆し、患者8週連続増- 西日本中心に感染拡大




 「夏かぜ」の代表的な疾患のヘルパンギーナが流行の兆しを見せている。先月29日から今月5日までの週の全国の患者報告数は前週を上回り、8週連続で増加した。特に西日本を中心に感染が拡大しており、一部の保健所管内で流行警報を発令中の滋賀県は「全県では過去5年の同時期と比較して最も高い値」と指摘。患者が増加傾向の自治体は手洗いなど感染予防の徹底を求めている。【新井哉】

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 国立感染症研究所がまとめた先月29日から今月5日までの週の患者報告数(小児科定点医療機関約3000か所)は、前週比29%増の定点医療機関当たり1.92人。37都道府県で前週の報告数を上回った。

 都道府県別の報告数は、三重が最多で7.89人。以下は、福岡(7.29人)、愛媛(6.24人)、大分(5.97人)、宮崎(4.75人)、鹿児島(4.42人)、佐賀(3.78人)、愛知(3.51人)、福井(3.32人)、熊本(2.6人)、滋賀(2.41人)などの順だった。

 これまで増加傾向となっていた九州に加え、四国や近畿などで感染が拡大しており、報告が大幅に増えた奈良県は「今後さらに増加する」と予想。警報基準値の6.0人を上回っている愛媛県は「県内各地で多発しており、今後の状況に注意が必要」としている。

 ヘルパンギーナは、高熱や口腔内の水疱・発赤を主症状とするウイルス性疾患で、乳幼児が罹患するケースが多い。2−7日の潜伏期間後、38度以上の発熱や口腔内に水疱が現れる。2−4日で熱が下がり、7日程度で治癒する。高熱や口腔内の痛みで、食事や水分を十分に取れず、脱水になるほか、熱性けいれんや髄膜炎、心筋炎といった合併症を生じる可能性がある。患者のせきや、つばなどに含まれるウイルスによって感染する。


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