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4年前に滋賀で捕獲・放された熊と判明7月14日 17時40分
ことし5月、三重県が、捕獲したツキノワグマを隣の滋賀県に無断で放して滋賀県が抗議していましたが、このクマは、4年前に滋賀県内で捕獲され、放された個体だったことが分かりました。
ことし5月17日、三重県の職員が、三重県内で捕獲したツキノワグマを連絡しないまま隣の滋賀県の山中に放し、その10日後、クマを放した地点からおよそ6キロの滋賀県内で女性がクマに襲われて大けがをしたことから、滋賀県が三重県に抗議するなどの騒ぎとなりました。
クマのDNAを分析したところ、放されたクマは、女性を襲ったクマとは別の個体であることが確認されましたが、さらに調査した結果、放されたクマは平成23年に滋賀県東近江市で捕獲され、東近江市内で放された個体であることが分かりました。
滋賀と三重の県境に位置する鈴鹿山脈は、クマの生息数が極めて少ないとみられてきましたが、調査した森林総合研究所東北支所の大西尚樹主任研究員は、「鈴鹿山脈にもクマが定着しつつあることが裏付けられた。住民は、『クマがいない』という考え方を改め、注意する必要がある」と指摘しています。
滋賀県自然環境保全課は、「クマは広範囲に行動するので、隣接県と情報交換しながら対応に当たりたい」としています。
クマのDNAを分析したところ、放されたクマは、女性を襲ったクマとは別の個体であることが確認されましたが、さらに調査した結果、放されたクマは平成23年に滋賀県東近江市で捕獲され、東近江市内で放された個体であることが分かりました。
滋賀と三重の県境に位置する鈴鹿山脈は、クマの生息数が極めて少ないとみられてきましたが、調査した森林総合研究所東北支所の大西尚樹主任研究員は、「鈴鹿山脈にもクマが定着しつつあることが裏付けられた。住民は、『クマがいない』という考え方を改め、注意する必要がある」と指摘しています。
滋賀県自然環境保全課は、「クマは広範囲に行動するので、隣接県と情報交換しながら対応に当たりたい」としています。