高木勇、悪夢の26歳バースデー 開始4球連続被弾でプロ最短KO
◆DeNA7―4巨人(13日・横浜)
巨人が連敗した。先発・高木勇の乱調が響いた。5月24日以来の7勝目を目指したが、初回、DeNAの先頭打者・梶谷、そして松本に2者連続アーチを浴びた。どちらも武器であるはずのカットボールを捉えられた。自己最短3回、ワースト5失点で6敗目を喫した。カットボールの多投が敗戦につながっているのか。高木勇の課題を探った。
ユニホームが激しく揺れていた。強風が吹くマウンド上で、高木勇はぼう然と立ちつくした。初回、梶谷に初球先頭打者本塁打を浴び、2番・松本にもソロを被弾。いずれもカットボールをフルスイングされ、風に乗り、右翼席に飛び込んだ。「悔しい。チームに申し訳ないです」。わずか4球で2失点。出はなをくじかれた。
試合後。打った2人の話を聞くと、高木勇の課題が見えてきた。
梶谷「直球待ちでスライダーを打った。独特のスライダーでいい球ですが、まずは直球に合わせて振ろうと思っていた」
松本「打ったのはスライダー。(狙いを決めず)とにかく思い切り振ろうと思っていた」
決して狙われていたわけではない。それでも完璧に対応された。捕手の相川はこう分析した。
相川「今までは狙われても打たれなかった球だったけど、それで勝負できなくなってきている。配球を考えないといけない」
今季は開幕5連勝の好スタート。快進撃を支えたのが、カットボールだった。打った2人が「スライダー」と表現するほど大きく曲がる独特の軌道で、キャンプ中に原監督が「タカギボール」と命名。この最大の武器を軸に配球してきたが、相手はハイレベルなプロの打者。徐々に目が慣れ、痛打される場面が増えた。シュート、フォーク、カーブなど球種は多彩なだけに、配球を改善する余地はある。
この日は26歳のバースデー登板だった。2回以降も修正できず、プロ最短の3回5失点で降板。8安打のうち7本が3球目以内だった。テンポ良くストライクゾーンで勝負する持ち味のはずの投球が、早いカウントで痛打を浴びる結果につながった。ボール球の使い方も今後の課題の一つと言えるだろう。
「いろいろな方に『誕生日おめでとう』と声をかけてもらったのに結果で応えられず、悔しいです」。前半戦は6勝6敗で折り返し。苦い経験を後半戦の巻き返しにつなげたい。(片岡 優帆)